名字と苗字の由来と違い、使い方の例文
名字と苗字の由来と違い、使い分け、歴史、を知っていますか。
名字や苗字の使い方の例文などを覚えておくと便利ですよ。
名字・苗字(みょうじ)は、家系や家族などの家の名になります。
名字・苗字は、法律上は氏と呼ばれています(民法750条、790条)など。
名字は「なあざな」と呼ばれて、公卿などが邸宅のある地名を称号としたことが始まりのようです。
名字は近世以降には「苗字」と書くようになっていましたが、戦後に当用漢字で「苗」の読みに「ミョウ」が加えられなかったために「名字」と書くのが一般になったとされています。
次に、名字と苗字の由来と違い、使い分け、歴史、使い方の例文などの紹介をします。
名字と苗字
名字と苗字の由来と違い、使い分け、歴史、使い方の例文の理解を深めるために、「名字」・「苗字」の概要を紹介します。
名字が使われるようになったのは公家が始まりです。
公家が出身地の名称を家を現すために用いたのが始まりです。
平安時代初期には家名を現すものではありませんでしたが、平安後期から家名や家系を示すようになったようです。
平安時代の後期になると武士も支配している土地の地名を名字に使い始めました。
日本の全国民が正式に名字を持つことになったのは、明治8年(1875年)2月13日の平民苗字必称義務令からです。
そのため2月13日は「名字の日」になっています。
明治31年(1898年)に明治民法が成立してからは夫婦同姓になりましたが、その前は夫婦別姓であったようです。
名字
名字と苗字の由来と違い、使い方、歴史、を理解するために「名字」の使い方の例文
を紹介します。
名字が広まったのは武士が使い始めてからです。
平安時代に武士が自分の支配する地域の名称を使いました。
「名田(みょうでん)」にちなんだ「字(あざな)」が「名字」になりました。
「名字」は自分の所有地に由来する名称になります。
名田には、福富・久延・吉則・貞利などの縁起のよい名を付けることが多かったようです。
先祖が武士の家系では名字が支配していた土地を現すので、水口や樋口であれば河口付近が出身であったことが予測されます。
苗字
名字と苗字の由来と違い、使い方、歴史、を理解するために「苗字」の使い方の例文
を紹介します。
「苗字」は江戸時代に生まれました。
「苗字」の「苗」には、遠い子孫や末孫という意味があります。
江戸時代は苗字を庶民が名乗ることは許されていませんでした。
明治時代に平民苗字必称義務令が出されてから全国民が苗字を名乗りました。
「苗字」は血統を重視してつけられているようです。