犬のクッシング症候群の原因と治療方法と費用
犬にはクッシング症候群に気をつける必要があります。
クッシング症候群の症状には、
・水をたくさん飲みだす・えさをたくさん食べはじめる
・小便の量や回数が増える・お腹がふくれる
・毛の艶が悪くなる・胴体が左右対称に脱毛している
・筋肉が萎縮している
・甲状腺機能低下症の併発をしている・糖尿病の併発などがあります。
パットやコンパニオンアニマルとして一緒に暮らしている犬が、水をたくさん飲み始めて小便の量が増えたり、食事量は増えたのに痩せていったら注意してください。
クッシング症候群になると、全体的に毛が薄くなり始めたり左右対称に毛が抜け始めたりお腹が膨れるなどの症状が現れてきます。
クッシング症候群の病気が進行してくると元気がなくなってきています。
水やえさをたくさん食べるのに痩せてきて眠ってばかりいるときには注意が必要です。
クッシング症候群が進んで免疫が低下するといろいろな感染症(皮膚炎、膀胱炎など)になりやすくなります。
糖尿病を併発することも多いので愛犬の観察が大切です。
一般的には6歳以上の犬にクッシング症候群が見られます。
しかし、1歳未満の若齢犬にも見られることもあるので気になったら動物病院で診察してください。
犬種では、テリア・ダックスフンド・ボクサー・プードル・ポメラニアン・ボストンなどが発症しやすい傾向があるようです。
次に、犬のクッシング症候群原因や治療方法を紹介します。
犬のクッシング症候群
犬のクッシング症候群は副腎皮質機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)と呼ばれることがあります。
副腎皮質ホルモン(ふくじんひしつほるもん)の過剰分泌によって引き起こされる症状です。
腫瘍・アレルギー・自己免疫疾患・炎症などの治療薬にグルココルチコイドが用いられることがあります。
グルココルチコイドなどの治療薬の長期的な使用でクッシング症候群の症状が現れてしまうことがあります。
薬の副作用の場合は医原性のクッシング症候群といいます。
アトピー性皮膚炎治療などで長期間や大量使用していた治療薬を突然投薬をやめてしまったときの副作用などもあります。
犬のクッシング症候群の治療
犬のクッシング症候群には基礎疾患の治療・投薬治療・グルココルチコイドの中止などがあります。
クッシング症候群で腫瘍が原因の場合は外科手術となります。
脳内の下垂体腫瘍などでは放射線療法が行われることもあります。
別の疾病を原因としたクッシング症候群の場合は基礎疾患への治療をします。
腫瘍を切除できない場合は投薬治療になります。
投薬治療を始めると生涯ずーっと薬が必要となります。
犬のクッシング症候群の予防
犬のクッシング症候群の予防方法はないので愛犬の観察が重要になります。
早期発見・早期治療で愛犬の病気を症状を重篤にさせません。
・水をたくさん飲みだす・えさをたくさん食べはじめる・小便の量や回数が増える・お腹がふくれる・毛の艶が悪くなる・胴体が左右対称に脱毛している・筋肉が萎縮しているなどの気になる症状が見られたら動物病院の診察を受けてください。
副腎皮質ホルモン剤の投与を受けているときに勝手に飲ませるのを止めてはいけません。