温泉の臭いは硫黄の臭いではない。硫黄はどんな匂い?
温泉街が近くなると湯の泡(ユノアワ)のニオイがします。
日本の温泉巡りのテレビ番組などでは、独特の温泉の匂いのことを硫黄の匂いという表現がされています。
湯の泡(ユノアワ)とは硫黄のことです。
正確には「硫黄・湯の泡」は無臭です。
温泉街に行って匂うのは硫化水素由来のニオイになります。
硫化水素はどんな匂いと聞かれたら、腐った卵の臭いと答えるのが正しいと思われます。
温泉街にきたなーと実感できる湯の泡(ユノアワ)のニオイの元は硫化水素由来だったのですね。
次に、温泉の匂い・硫黄の匂い・湯の泡(ユノアワ)はどんな匂い・温泉の臭いは硫化水素・硫化水素由来のニオイ・温泉のニオイは複雑、などの紹介をします。
温泉の匂い
温泉街に近づくと湯の泡(ユノアワ)の匂いがします。
決して良い香りというわけではありませんが「温泉に来たなぁ」と実感できます。
湯の泡(ユノアワ)は硫黄のことですが、温泉の独特の匂いの元は硫化水素です。
只、温泉の匂いは、昔から「湯の泡(ユノアワ)・硫黄」の匂いだと言われています。
温泉の匂いは湯の泡(硫黄の匂い)だというのは、日本では昔から使われている表現方法です。
子供から、温泉はどんな匂いと聞かれたらいろいろな鉱物が混ざったニオイだと答えるのが正しいのではないでしょうか。
現実には硫黄は無臭なので、独特の主な温泉の臭いは硫化水素由来のニオイです。
硫化水素のニオイ
日本語の昔からの表現方法としては、温泉の匂い=硫黄の匂いです。
温泉はどんな匂いと聞かれたら、答えは腐った卵のニオイや花火での火薬のニオイになると思います。
只、硫黄は無臭なので、温泉の臭いの本当の原因は、いろいろな鉱物やミネラルです。
温泉の代表的な匂いは、温泉成分に含まれている硫化水素に由来しています。
硫化水素は微量でも独特のニオイを発生します。
温泉によってニオイの強弱はありますが、一般的には白濁が強い温泉に硫黄泉が多くてニオイも強いようです。
温泉のニオイは複雑
温泉のニオイは硫黄の匂い(硫化水素由来)だと言われますが、いろいろな鉱物のニオイが混じっています。
温泉では硫化水素のニオイが主ですが、他の鉱物のニオイも混じっています。
鉄サビ・タール・ミネラル・ヨウ素・塩、などです。
鉄サビの影響がある温泉は、お湯の色が茶褐色やオレンジに近い色をしています。
お湯の出口が赤っぽく変色している温泉は鉄分を含んでいます。
タールを含む温泉は、ゴム・皮・オイル・アスファルトのニオイを感じます。
強烈にダイレクトに匂うことはなく、ニュアンス的なニオイです。
ミネラル感のあるニオイは、鰹節や昆布などで出汁をとった時のような匂いです。
ミネラル感のあるニオイは、山の温泉に多いので、植物などの堆積物の影響を受けているからと考えられています。
ミネラル感のあるニオイは、感じ取るのが難しいとされています。
匂いというよりも“まろやかな印象”という感覚だとされています。