ちはやぶるの意味とちはやふるとの違い
「ちはやぶる」と「ちはやふる」には違いがあるのかと、疑問に思っている人も多いようです。
「ちはやぶる」や「ちはやふる」の意味を知らなければ、疑問を解決することはできませんね。
次に、「ちはやぶる」と「ちはやふる」の違い・「ちはやぶる」の意味・古典落語の「ちはやぶる」・少女漫画の「ちはやふる」という映画について紹介します。
「ちはやぶる」と「ちはやふる」
「ちはやぶる」の漢字表記は「千早振る」になります。
また、「ちはやふる」の漢字表記も「千早振る」になります。
「ちはやぶる」と「ちはやふる」には違いはありません。
「ちはやぶる」と「ちはやふる」のどちらが正しいのかと疑問を持つ人も多いようです。
「ちはやぶる」も「ちはやふる」も正解です。
歌が詠まれた平安時代には濁点が使われなかったので“ふる”と書いて“ぶる”呼んでいたようです。
現在では表記を“ぶる”・“ふる”としています。
千早振る(ちはやぶる)は、勢いが激しい・勢いが激しい強大な、という意味になります。
古今和歌集に、「千早振る神世も聞かず竜田川から紅に水くくるとは」があります。
古今和歌集(こきんわかしゅう)とは、平安前期の最初の勅撰和歌集になります。
古今和歌集は、20巻で歌数約1100首です。
万葉集には、「千早振る宇治の渡り滝屋(たきつや)の」があります。
万葉集は、奈良時代の歌集で20巻あります。
次に、古典落語の「ちはやぶる」と少女漫画の「ちはやふる」を紹介します。
古典落語の「ちはやぶる」
「ちはやぶる」と「ちはやふる」の読み方は、どちらも間違いではありません。
「千早振る」は、「ちはやぶる」とも「ちはやふる」とも読みます。
「ちはやぶる」や「ちはやふる」には、勢いが激しいという意味があります。
「千早振る」(ちはやぶる/ちはやふる)は、古典落語の演目にあります。
古典落語の演目の「千早振る」には別題もあります。
「百人一首」や「無学者」です。
落語の内容は、隠居が短歌にいい加減な解釈を加える話になります。
少女漫画の「ちはやふる」
「ちはやぶる」と「ちはやふる」はどちらも間違いではありません。
「ちはやぶる」と「ちはやふる」の意味は同じです。
「ちはやふる」には、アニメや映画にもなった人気の少女漫画があります。
「ちはやふる」の作者は、末次由紀さんです。
少女漫画の「ちはやふる」は、競技かるたに没頭する少女の青春を描いた少女漫画です。
学生に人気だった少女漫画の「ちはやふる」は、アニメ化や実写映画化されて大人社会でも注目されました。
現代の競技かるたの世界にも影響を与えた少女漫画として知られています。
作者の末次由紀さんが、「ちはやふる」と表記したのは、
「“ふる”の方が細胞のゆらめきみたいな繊細さが感じられて、見た目も可愛い」、
そして「こどもが初めて札をみたら“ぶる”とは読まない」などの理由だと言われています。