エアコンとクーラーの違いと呼び方の由来
エアコンのことをクーラーと呼ぶこともあります。
エアコンの機能とクーラーの機能には違いがあります。
エアコンとクーラーの機能の違いを知っていれば、電気屋さんで迷うこともありませんね。
次に、エアコンとクーラーの違い・エアコンの選び方などの紹介をします。
エアコン
エアコンとクーラーの違いが分かるために「エアコン」の概要を紹介します。
エアコンは一般的にはエア・コンディショナーの略語です。
エア・コンディショナーの英語表記は「air conditioner」になります。
エア・コンディショナー(エアコン)は、室内の空気の温度や湿度などを調整する機械になります。
エアコンという言葉は、「エアー・コンディショニング」や「エアー・コンディション」の略として使用されることもあります。
日本でエアコンといった場合はエア・コンディショナーを指します。
エアコンには、冷房専用形と冷暖房兼用のヒートポンプ形があります。
ユニットの形態には、「一体型」・「リモートコンデンサ型」・「リモートコンデンシングユニット型」・「マルチ式」などがあります。
「一体型」は、 圧縮機・凝縮器・蒸発器が一体となったタイプです。
家庭用の窓型や鉄道車両用に使われています。
「リモートコンデンサ型」は、 圧縮機・蒸発器が一体となった室内機と、凝縮器のみを内蔵した室外機を冷媒配管で接続したタイプになります。
室内側に圧縮機があるためメンテナンスが容易です。
「リモートコンデンシングユニット型」は、圧縮機・凝縮器が一体となった室外機と、蒸発器が内蔵された室内機を冷媒配管で接続したタイプになります。
家庭用のセパレートタイプは、「リモートコンデンシングユニット型」になります。
「マルチ式」は、圧縮機・凝縮器が一体となった室外機と、蒸発器が内蔵された複数の室内機を冷媒配管で接続したタイプになります。
「マルチ式」は、業務(ビル)用の主流になっています。
クーラー
エアコンとクーラーの違いを分かるために「クーラー」の概要を紹介します。
「cooler」の英語表記はクーラーボックスを意味します。
日本語で「クーラー」という場合、エアコンの冷房用での使用や冷房専用タイプを指すことが多いようです。
クーラーは、空気調和設備で冷風を送る機械です。
現在使われている冷房用機器の代表はエア・コンディショナーです。
エア・コンディショナー(エアコン)の他にも冷房用機器はあります。
・冷風機・冷風扇・細霧冷房や、自動車で使われている機関直結式冷房装置などです。
バス冷房の独立機関式冷房装置や、鉄道車両の冷房装置も活躍しています。
エアコンの選び方
エアコンとクーラーの違いは、冷房・暖房・除湿機能がある空調設備か冷房専用の空調設備か否かの違いになります。
エアコン(エア・コンディショナー)を選ぶときには、「冷房・暖房・除湿」の3つの働きに加えて消費電力に着目してください。
現在の多くのエアコンは、「冷房・暖房・除湿」の運転を自動で選択する「自動運転」が標準搭載されています。
効果的な自動運転は省エネにも大きく影響します。
エアコン運転時の電気代の節約を考慮して、機能と価格も大切ですが消費電力もシッカリ確認して選ぶことが大切です。