「適当」「適切」「適度」「適宜」「適時」の意味、違い、使い分け
「適当」・「適切」・「適度」・「適宜」・「適時」には、「適」が含まれているので漢字の印象や読み方も似ています。
「適当」・「適切」・「適度」・「適宜」・「適時」は似ている漢字表記ですが使い方は違います。
似ている感じですが、どのへんが違うのか理解して使い分けができれば便利ですね。
「適当」・「適切」・「適度」・「適宜」・「適時」の言葉の意味を知っていれば、使う時期(タイミング)や場面を間違うことはありません。
次に、「適当」・「適切」・「適度」・「適宜」・「適時」の意味と違いや使い分けの紹介をします。
「適当」と「適切」
「適当」・「適切」・「適度」・「適宜」・「適時」の違いを知るために、「適当」と「適切」の概要を紹介します。
「適当」の意味には、ちょうどよい程度やいいかげんなどがあります。
「適当」は使い方によってはニュアンスが変わります。
“いい塩梅”と言う意味の「適当」もあれば、“いいかげんでいいよ”というニュアンスの「適当」もあります。
ビジネス現場では「適当」という表現を使うことは少ないですね。
ビジネスで「適当」を使う場合は「いい塩梅」という意味になります。
日常生活で“いいかげんでいいよ”というニュアンスで「適当」を使うことが多いようです。
「適切」は行動した結果を表す言葉です。
業務トラブルなどで、「適切」に処理したので大事にはならなかったなどと使います。
「適度」・「適宜」
「適当」・「適切」・「適度」・「適宜」・「適時」の違いを知るために、「適度」と「適宜」の概要を紹介します。
「適度」は、行動の量を表す言葉です。
「適度」の意味には、ちょうど良い程度・ほどよい様子などがあります。
「適度な運動」や「適度な量」などの表現で使います。
「適宜」は、行動に対する指標としての言葉になります。
「適宜」の意味には、その場やその時に対してほどよいようすがあります。
めいめい、いいと思うようにすることなども「適宜」と言われます。
「適時」の概要とまとめ
「適時」の概要を紹介した後に、「適当」・「適切」・「適度」・「適宜」・「適時」の意味と使い方をまとめます。
「適時」には行動するタイミングの意味があります。
時間軸が関係するときに「適時」を使います。
「適時」は、ちょうど良い時間や良いチャンスなどになります。
「適当」・「適切」・「適度」・「適宜」・「適時」の違いをまとめると、
「適当」は、日常生活で“いい加減でいいよ”と言う場合に使うことが多いようです。
「適切」は行動した結果を表します。
「適度」は、ちょうど良い程度・ほどよい様子を表します。
「適宜」は、その場やその時に対してほどよいようすを表します。
「適時」は行動するタイミングを表します。