乾電池の液漏れの原因、対策法、予防法、処分方法

乾電池(かんでんち)の液漏れに困ったことはありませんか。

乾電池の液漏れがあると処分はどうすれば良いのでしょうか。

乾電池は、電解液を固体に染み込ませて扱いやすくした一次電池のことです。

一次電池とは一回限りの使用で使い捨てるものになります。

充電して繰り返し使う電池は二次電池と呼ばれます。

一次電池には、乾電池と湿電池があります。

電解液を液状のまま使う電池が湿電池になります。

現在の一次電池はほぼ全て乾電池になっています。

乾電池を発明したのは日本の時計技師屋井先蔵です。

日本の時計技師屋井先蔵は、小型湿電池の性能に不満を抱いていました。

屋井先蔵は、取り扱いが簡素で日本の寒冷地でも使用可能な時計用小型一次電池「屋井式乾電池」を発明しました。

その後で、ドイツのカール・ガスナーがドイツで乾電池の特許を取得しました。

乾電池は基本的に充電はできません。

乾電池の放電後に機器を動かすには電池の交換が必要なために、寸法・電圧などが国際電気標準会議で規格化されています。

日本では「JISC8500」になっています。

日本で「乾電池」として売られているのは、通称単1形 ~ 単6形・9V形などと呼ばれる一部の種類の乾電池になります。

 

次に、乾電池のこと・乾電池の液漏れ原因・乾電池の液漏れ後の処分方法などの紹介をします。

 

乾電池のこと

 

一般的なマンガン乾電池

 

一次電池は内部構造で種類が分けられています。

マンガン乾電池・アルカリマンガン乾電池(アルカリ乾電池)・ニッケル系一次電池(ニッケル乾電池・ニッケルマンガン乾電池)・酸化鉄・リチウム電池(リチウム乾電池)などです。

電池の容量はAh(アンペア・アワー)で表わされます。

例えば1000mAhの容量の乾電池であれば、100mAを10時間ほど流せます。

乾電池の電池寿命を長持ちさせるには、休ませながら間欠的に使います。

乾電池は周囲の温度の影響を受けることや製品によるバラつきも大きいデメリットもあります。

マンガン乾電池は、使用により徐々に電圧が低下します。

大電流を流せない電池なので、置時計・掛時計・CDラジカセなどのように小電流で連続動作させる製品に向いています。

ドアチャイム・石油ストーブ・デジタル体重計・電卓・各種リモコンなどのように間欠的な動作を行なう製品にも適しています。

アルカリ乾電池は、 マンガン電池に比して長時間安定した電圧・大電流を維持する特徴があります。

電流を止めると一時的に起電力が回復します。

デジタルカメラ・エレクトロニックフラッシュ・携帯テレビ・携帯電話・スマートフォン充電器・ポータブルMD・ポータブルCDプレーヤー・ポータブルレコードプレーヤー・電動玩具・懐中電灯・電動シェーバー・拡声器・小型の楽器アンプ・携帯用小型扇風機などに向いています。

次に、乾電池の液漏れ・乾電池が液漏れしたときの処分方法などの紹介をします。

 

乾電池の液漏れ

 

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乾電池の液漏れの原因は、大きく分けて2つあります。

未使用電池の液漏れと電池の使用中や使用後の液漏れです。

未使用電池の液漏れの原因としては、長期保管や外部要因などがあります。

外部要因とは、電池の輸送中や店頭での落下なでの変形・高温や多湿などの悪条件使用・サビや外部ショートなどになります。

未使用電池の液漏れは、目では判断がつかないような変形やさび、内部の部品の劣化などが発生して電解液が漏れ出る現象が一般的です。

電池の使用中や使用後の液漏れの原因は多岐にわたります。

乾電池は化学変化で電気を発生させるので、通常の使用状態でも使い終わった後でも化学反応によって電池内部ではガスが発生しています。

急激な異常化学反応や限度を超えた過放電放置などの条件で大量のガスが発生して電池内部の圧力が異常に上昇すると、ガス放出と同時に電池内部でガス化した電解液や液状のままの電解液が一緒に放出されることがあります。

電池の使用中や使用後の液もれは、異常に発生したガスを安全に抜くための動作になります。

最新の乾電池でもほとんどの場合、液漏れが発生することが考えられます。

 

液漏れした乾電池の処分

 

乾電池の液漏れには、未使用電池の液漏れと電池の使用中や使用後の液漏れがあります。

関電が液漏れした場合の処分方法を紹介します。

マンガン電池もアルカリ電池でも漏れている電解液は「劇物」になります。

マンガン電池の電解液のほうがアルカリ電池の電解液よりも弱いですが「劇物」には変わりはありません。

漏れている電解液や電解液が固まった白い粉に直接触ると化学やけどをする場合があります。

液漏れ乾電池を交換するときには、ゴム手袋・ビニール手袋をしてから触ります。

もし、電解液や白い粉が手に付いたらスグに水で洗い流してください。

電解液が付着した部分の皮膚が痛くなったら皮膚科の診察をおススメします。

電池の種類によってゴミの分別区分が違うので電池を処分するときにはマニュアルに従ってください。