水疱瘡と手足口病を見分けることができる?
水疱瘡と手足口病は症状が似ているので間違えやすいですね。
間違った治療をしても悪化させるだけなので、自己判断は避けて病院での診察をおススメします。
水疱瘡(みうぼうそう)は水痘(すいとう)とも呼ばれる、水痘・帯状疱疹ウイルスへの感染による感染症になります。
水疱瘡(水痘)では、体に豆の様な物が出来ます。
水疱瘡(水痘)は感染症法の第5類感染症に指定されています。
学校保健安全法では第2類学校感染症に分類されている病気です。
手足口病(てあしくちびょう)は、コクサッキーウイルスの一種が原因となって起こるウイルス性の病気になります。
手足口病(てあしくちびょう)の病名の由来は、手の平・足の裏・口内に水疱が発生することからのようです。
一般的には乳児や幼児に多い病気ですが成人も発症します。
手足口病(てあしくちびょう)は夏季を中心に流行するので汗疹と間違えられます。
乳児ではまれに死亡することがある病気なので注意が必要です。
次に、水疱瘡と手足口病の症状や治療・予防などの紹介をします。
水疱瘡(みずぼうそう)
水疱瘡は手足口病と似ていますが、水疱瘡(水痘)は水痘・帯状疱疹ウイルスへの感染を原因とした感染症になります。
水疱瘡(水痘)の感染経路は、主に飛沫核感染(空気感染)や水疱液の接触感染などです。
非常に強い感染力があるので注意が必要です。
水疱瘡(水痘)に感染する季節は12~7月に多く8~11月は減少する傾向があります。
水疱瘡(水痘)を発症する年齢の多くは9歳以下になります。
水疱瘡(水痘)ウイルスの自然宿主は人のみです。
水疱瘡(水痘)に1度かかると2度とかからないと一般に言われていますが、抗体が消えれば再発症する可能性は高くなります。
水疱瘡(水痘)の治癒後も神経節などに水痘・帯状疱疹ウイルスは潜伏しています。
免疫低下・疲労・ストレス時に、ウイルスが再活性化して帯状疱疹を発症することがあります。
手足口病(てあしくちびょう)
水疱瘡は手足口病と似ていますが、手足口病(てあしくちびょう)は、コクサッキーウイルスの一種が原因となって起こるウイルス性の病気です。
手足口病(てあしくちびょう)の感染経路は、感染者の鼻や咽頭からの分泌物や便などによる接触感染や飛沫感染になります。
手足口病(てあしくちびょう)のへの感染から発症までの期間は3~5日程度とされています。
手足口病(てあしくちびょう)に感染すると、初期症状として発熱と咽頭痛があります。
1~2日後には手掌・足底・膝裏・足の付け根(臀部)などに痛みを伴う水疱性丘疹が生じて口内には水疱が発生します。
手足の水疱性丘疹や口内の水疱が7~10日間続きます。
多くの場合は1週間から10日程度で自然に治癒します。
水疱瘡と手足口病の治療
水疱瘡と手足口病は治療方法も違います。
水疱瘡(水痘)の可能性を感じたらスグに小児科での診察をおススメします。
専門医の早期治療で症状を軽くできます。
治療では抗ウイルスの内服薬や静脈注射が行われます。
かゆみに対する対症療法の薬も処方されます。
水ぶくれが壊れたら、抗生剤入りの軟膏で二次感染を防ぎます。
成人になってからの水疱瘡(水痘)の初感染は、脳炎や肺炎の合併が多くなるので早期治療が重要になります。
手足口病(てあしくちびょう)には特別な治療法はありません。
ただれた部位の熱や痛みといった個々の症状は、対症療法によって対応します。