あやめ、菖蒲(しょうぶ)、 かきつばた、アイリスの違いと見分け方

あやめ・菖蒲・かきつばた・アイリスの違いが分かりますか?

花に興味がある女性なら分かるかもしれませんが、男性の場合は分からない人が多いでしょうね。

「あやめ」の漢字表記は、「菖蒲」になります。

「あやめ」は、アヤメ科アヤメ属の多年草です。

漢字表記は「菖蒲」ですが、ショウブと同じ植物ではありません。

一般的なショウブとは全くの植物になります。

「あやめ」の多くは山野の草地(乾いた所)に自生しています。

葉は直立して高さ40~60cm程度の植物です。

「あやめ」は、5月頃に径8cm程度の紺色の花を付けます。

花の色は紫でまれに白色があります。

前面に垂れ下がった花びらには網目模様があります。

外側の花びらに黄色い模様があります。

「あやめ」を使った慣用句に、「いずれアヤメかカキツバタ」があります。

どれも素晴らしく優劣はつけがたいや、見分けがつきがたいという意味になります。

 

次に、あやめ・菖蒲・かきつばた・アイリスの違いを紹介します。

 

菖蒲

 

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あやめ・菖蒲・かきつばた・アイリスの違いが分かるために、「菖蒲・白菖」の概要を紹介します。

「あやめ」の漢字表記は「菖蒲」ですが、一般的なショウブ(菖蒲)とは違う植物です。

漢名は菖蒲と書き表されていますが、正しくは「白菖」と書きます。

ショウブ(白菖)は、池や川などに生える多年生の植物です。

ショウブ目ショウブ科のショウブ属に属しています。

ショウブ(白菖)は、ユーラシア大陸に広く分布しています。

日本での分布は、北海道から九州までの水辺に自生しています。

ショウブ(白菖)は、薬草・漢方薬としても用いられています。

アヤメ科のハナショウブと混同されることがありますが、ショウブ(白菖)は全く別の植物になります。

 

かきつばた

 

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あやめ・菖蒲・かきつばた・アイリスの違いが分かるために、「かきつばた」の概要を紹介します。

「かきつばた」の漢字表記は、「燕子花。・杜若」になります。

「かきつばた」は、アヤメ科アヤメ属の植物になります。

「かきつばた」は、湿地に群生している植物で5月~6月にかけて紫色の花を付けます。

内花被片が細く直立していて、外花被片(前面に垂れ下がった花びら)の中央部に白ないし淡黄色の斑紋があります。

「かきつばた」は、愛知県の県花になっています。

江戸時代の前半には多くの「かきつばた」の品種があったようです。

現代でも品種改良が進められています。

 

アイリス

 

あやめ・菖蒲・かきつばた・アイリスの違いが分かるために、「アイリス」の概要を紹介します。

アイリスは、アヤメ科アヤメ属の植物の総称になります。

アイリスの種類は、北半球だけでも約250種類ほどあると考えられています。

アイリスと呼ばれる植物は、日本ではアヤメ・カキツバタ・ノハナショウブなどがあります。

アイリスの葉は剣状か線状で花被片は6枚です。

アイリスは古くから観賞用として栽培されていて、園芸的には根茎種と球茎種に大別されます。

根茎種のアイリスには、ハナショウブ・シャガ・ジャーマン・アイリス等があります。

球茎種のアイリスには、ダッチアイリス・イングリッシュアイリスなどがあります。