車で御焼香 ドライブスルー葬儀場が登場
ドライブスルー葬儀場が注目されています。
社会環境・労働環境・医療環境の改善により、日本は世界でも有数の長寿国になっています。
平均寿命が年々高くなっています。
都市部ではまだ若者よりも高齢者が多いという実感はありませんが、地方部では若者に対して高齢者が増加しているのを実感できます。
朝夕の通勤時間帯の電車の中には高齢者は少ないですが、日中の電車やバスなどの公共交通機関を利用している高齢者は確実に多くなっています。
日中のスーパーマーケットなどの小売店では高齢者ばかりという風景も見慣れてしまいました。
弔問に訪れる人が確実に高齢化しています。
長寿で亡くなる人が増えているため、親戚・知人・友人も高齢化しています。
身体が不自由なために葬儀への参列を控える高齢者も増えているようです。
最近は葬儀に参列する人の高齢化が進んでいることから、葬儀スタイルも高齢者に合わせて変化しています。
体が不自由になった高齢の弔問者のことを考えて、最近では畳に正座する昔ながらのスタイルは減っています。
冷暖房完備の室内で、膝や腰に負担をかけない椅子に着席した葬儀が増えています。
体が自由に動く世代には気にならなかった、歩く・座る・焼香をする・立ち上がるなどの動作が高齢者にはつらくなることもあります。
足腰が不自由な高齢者にとっては、葬儀場までの移動・葬儀に参列している時間・焼香への移動と所作などの負担が大きくなります。
周りへの気遣いから葬儀への参列を控える高齢者も増えています。
そのような身体が不自由になった高齢者も安心して葬儀に参列できるようにしたのが、ドライブスルータイプの葬儀になります。
次に、ドライブスルー葬儀場の紹介をします。
ドライブスルー葬儀場
高齢になって足腰が不自由になると、葬儀場への移動・葬儀の間の体勢維持・お焼香での動作などが若者には信じられないくらい負担になります。
葬儀場で周りに迷惑を与えることを心配して、親戚・友人・知人の葬儀への参列を控える高齢者も増えているようです。
そのような高齢者の葬儀への気遣いを解消するドライブスルー葬儀場が考え出されました。
ドライブスルー葬儀場とは、車に乗ったまま葬儀に参列できるシステムの葬儀場です。
ドライブスルースタイルのファストフード店では車に乗ったまま商品を購入できますね。
このように車に乗ったまま葬儀に参列できるシステムになります。
ドライブスルー葬儀場の考案
マイカーなどに乗車したまま葬儀に参列できるシステムを日本で考案したのは、長野県上田市の企業です。
ドライブスルータイプの葬儀システムを考案して日本で特許を取得しました。
ドライブスルースタイルの葬儀場は、身体が不自由になった高齢者や身体不自由者でも葬儀に参列しやすいシステムになります。
長野県上田市の建設業・竹原重建は、葬儀関連事業に参入してドライブスルー型の葬儀システムを販売します。
葬儀への参列が困難な障害者や高齢者や、仕事の都合で葬儀参列の時間が取りにくい人に喜ばれるのではと期待されています。
アメリカのドライブスルー葬儀場
長野県上田市の企業が日本で特許取得したドライブスルー葬儀場が注目されていますが、アメリカには数十年前からドライブスルースタイルの葬儀場はあります。
アメリカの「ロバート・L・アダムズ葬儀場」は、1970年代から葬儀場を経営しています。
「ロバート・L・アダムズ葬儀場」は、アメリカでも数少ないドライブスルーサービスを提供する葬儀場になります。
葬儀場のマネジャーは、・歩くのが大変な高齢者・弔問客が多い場合・忙しい弔問客などに便利なサービスを提供しているとしています。
このドライブスルースタイルの葬儀場の誕生の理由はギャングだそうです。
1980年代に、敵対しているギャングによる葬儀中の銃撃対策用に、防弾ガラスを使ったドライブスルー形式のシステムを導入したところギャングに非常に喜ばれたそうです。