コンパートメント症候群の原因と予防方法
コンパートメント症候群が注目されています。
コンパートメント症候群はスポーツでの怪我による下腿の障害です。
スポーツ障害では、
・頭や脳の障害のパンチドランカー
・首の障害のバーナー症候群
・肩の障害の野球肩やテニス肩
・肘の障害の野球肘やテニス肘
・手の障害の腱鞘炎
・腰の障害の椎間板ヘルニア
・膝の障害のジャンパー膝や半月板損傷
・下腿の障害のコンパートメント症候群やアキレス腱炎
・足の障害の足底筋膜炎や捻挫などがあります。
コンパートメント症候群は、スポーツによる下腿の血行障害を生じる疾患になります。
下腿の打撲などの内圧上昇が起こることで血行障害を生じる疾患をコンパートメント症候群と言います。
コンパートメント症候群が進行すると筋腱神経組織が壊死することもあるので注意が必要です。
壊死した組織は永久的に修復しません。
コンパートメント症候群の疑いがあるときには病院で診察を受けてください。
コンパートメント症候群は早期治療が重要です。
次に、コンパートメント症候群の原因と予防方法・手術・リハビリ方法などの紹介をします。
コンパートメント症候群の原因
コンパートメント症候群の原因はスポーツによる打撲などになります。
コンパートメント症候群の主な症状は膝下に起こる激しい痛みと腫れになります。
痛みは鎮痛剤を飲んでも治まりません。
激しい痛みが継続するのが特徴です。
下腿を打撲した後に激しい痛みが続くときにはコンパートメント症候群の疑いがあります。
激しい痛みに加えて、内圧が高まった部分は神経麻痺や筋力低下が起こることもあります。
筋腱神経組織が壊死すれば歩行も困難になるのでスグに病院での診察をおススメします。
コンパートメント症候群と予防
コンパートメント症候群のコンパートメントとは「筋区画」を意味しています。
「筋区画」とは膜や骨などの組織が筋肉の周りに作る閉鎖空間になります。
下腿のコンバートメントは前方・外側・後部浅層・後部深層の4区画に分けられています。
運動で筋繊維が肥大するとコンパートメントの容量も大きくなります。
コンパートメントの容量が増えると、他のコンパートメントの内圧を高めます。
これが神経を圧迫してコンパートメント症候群を起こす原因になります。
コンパートメント症候群の初期段階であれば、アイシングなどの保存療法で対処が可能になります。
コンパートメント症候群の予防方法では、下腿三頭筋のストレッチを入念に行うことをおススメします。
予防のためには、下腿に大きな負荷がかからない工夫をして運動することも大切です。
手術とリハビリ
スポーツ前の下腿三頭筋のストレッチやアイシングで症状を改善できます。
早期なら短時間で症状の改善が見られるようです。
コンパートメントの内圧が高まっている状態だと筋膜切開術などの手術が必要になります。
手術でコンパートメントの内圧が下がれば痛みの症状は改善します。
手術後は1週間程度は安静にします。
1週間程度経過したら、回復状況に合わせて可動域や筋力の強化を行うリハビリを始めます。
手術から4週間程度でジョギングはできるようになります。
手術から約3~4カ月で完全復帰といった状況が一般的なようです。