モクレンとコブシの特徴や開花時期の違い!見分け方や区別方法は?
ハクモクレンとコブシの違いが分かりません。
モクレンは漢字で木蓮と書きます。
モクレン目モクレン科モクレン属の落葉低木になります。
モクレンは花が紫色なのでシモクレン(紫木蓮)などの別名で呼ばれることもあります。
昔に「木蘭(もくらん)」と呼ばれていたのは花がランに似ていることに由来するようです。
今ではランよりもハスの花に似ているとしてモクレン(木蓮)と呼ばれています。
モクレンの仲間に白色の花をつけるハクモクレンがあります。
ハクモクレンを漢字で書くと白木蓮になります。
ハクモクレンの仲間にサラサモクレンもあります。
サクラモクレンはモクレンとハクモクレンの雑種です。
樹高は6~10mになります。
サクラモクレンの花の形はハクモクレンに似て丸くなります。
花の色はハクモクレンとモクレンの中間に相当するピンク色が基本です。
開花時期はハクモクレン→サラサモクレン→モクレンの順になります。
コブシは漢字では「辛夷」と書きます。
コブシはモクレン科モクレン属の落葉広葉樹の高木になります。
春に白い花が咲きます。
早春に他の木々に先駆けて白い花を梢いっぱいに咲かせているのを楽しめます。
コブシは別名「田打ち桜」とも呼ばれます。
次に、ハクモクレンとコブシの違いを紹介します。
ハクモクレン
モクレンは中国南西部(雲南省、四川省)が原産地ですが、英語圏に紹介された時に「Japanese magnolia」としたことから日本が原産国だと誤解されていることもあります。
モクレンは小型で樹高3~5m程度になります。
葉は互生の広卵型で先が尖った長さ8~10cmです。
花期は4月~5月頃の春になります。
花は濃い紅色から桃色になります。
花弁は6枚・がくは3枚です。上品な強い芳香が特徴です。
ハクモクレンはモクレンの仲間で白色の花をつけます。
ハクモクレンはモクレン属の中では大型の種類になります。
ハクモクレンの樹高は10~15mになります。
春になると葉に先立って大形で白色の花を咲かせます。
コブシ
コブシの名前の由来は果実です。
コブシの果実はにぎりこぶし状のデコボコがあります。
果実の形状がコブシの名前の由来になっています。
コブシの樹高は18m程度で、幹の直径は60cm程になります。
春の3月~5月にかけて直径6~10cmの花を咲かせます。
コブシの花は純白です。
純白の花の基部は桃色を帯びています。
花弁は6枚になります。
コブシの枝を折ると 芳香が湧出します。
アイヌ地方では「オマウクシニ」「オプケニ」と呼ばれています。
アイヌ言葉の「オマウクシニ」「オプケニ」の意味は「良い匂いを出す木」「放屁する木」になります。
ハクモクレンとコブシの違いを見分けるには、にぎりこぶし状のデコボコ果実もあります。
ハクモクレンとコブシの違い
ハクモクレンとコブシの違いのポイントは3つです。
基本の見分け方は「花の大きさ」・「花の向き」・「葉っぱ」です。
ハクモクレン(白木蓮)の開花時期は3月初旬から4月初旬になります。
コブシの開花時期は3月中旬から4月中旬になります。
ハクモクレンよりもコブシの花がチョット遅く咲きます。
見分け方1・花の大きさ。
ハクモクレン(白木蓮)の花の大きさは8~10cmになります。
コブシの花の大きさは4~5cmになります。
ハクモクレン(白木蓮)は大きい花で、花びらの幅が広くて厚みがあります。
コブシは花びらの幅が狭くて薄くなっています。
見分け方2・花の咲く方向と咲き方。
ハクモクレン(白木蓮)の花は上向きに咲きます。
コブシは色々な方向を向いて咲きます。
花の咲き方はハクモクレン(白木蓮)は花が閉じたような感じに咲きます。
コブシはシッカリと全開して咲きます。
見分け方3・葉の違い。
ハクモクレン(白木蓮)は、開花しているときに花の付け根に葉っぱがありません。
コブシは開花している花の下に一枚葉っぱがついています。