薫風の候の読み方、意味、使う時期、例文など

薫風の候は時候の挨拶に使います。

薫風の読みは「くんぷう」です。

薫風の候は「くんぷうのこう」と詠みます。

薫風とは薫る風のことです。

新緑の間を吹いてくる心地よい薫る風になります。

薫風の候はなじみのない言葉ですが、読み方や意味が分かると使ってみたくなりませんか。

手紙などの基本的な書き方は、前分・主文・末文・後付けの4ブロックから成り立っています。

4ブロックに分けて書くことで、書く人は書きやすく・相手は読みやすくなります。

前分・主文・末文・後付けに書けば、相手にも失礼のない流れでまとめられます。

目分には、「頭語」と「時候の挨拶」を書きます。

末文には「結びの挨拶」・「結語」を書きます。

後付けには「日付」・「宛名」・「署名」を書きます。

前分の「頭語」には拝啓などの挨拶・季節感を伝える時候の挨拶・安否を尋ねる挨拶などの3つの要素を書きます。

お詫びの手紙では「頭語」だけにして主文を書きます。

お詫びの手紙では時候の挨拶や安否を尋ねる挨拶は省きます。

主文では、用件を知らせる書き起こしの言葉の「起語」から書き始めます。

「起語」には、ところで・さて・実は・このたびは・さっそくですが・突然ですがなどがあります。

「起語」から書き始めると文章の流れが良くなります。

末文では結びの挨拶を書きます。

「頭語」に呼応する「結語」を添えます。

後付けでは、書いた日付・差出人・宛名の3つを書きます。

お祝い事の場合は〇年〇月吉日と書きます。

 

次に、時候の挨拶の薫風の候の時期・薫風の候の意味などの紹介をします。

 

薫風の候

 

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薫風の候の時期は、新緑の間を吹いてくる心地よい薫る風の頃になります。

時候の挨拶の薫風の候を使う時期は二十四節気の立夏の頃になります。

二十四節気とは1年を24等分して分割点を含む日に季節を表す名称を付けたものです。

1年を12の「節気」と12の「中気」に分類して季節を表す名前がつけられています。

重要な節気には、立春・立夏・立秋・立冬が、重要な中気には、夏至・冬至や春分・秋分があります。

二十四節気は春季・夏季・秋季・冬季に区分できます。

春季は、1月の立春・雨水・2月の啓蟄・春分・3月の清明・穀雨になります。

夏季は、4月の立夏・小満・5月の芒種・夏至・6月の小暑・大暑になります。

秋季は、7月の立秋・処暑・8月の白露・秋分・9月の寒露・霜降になります。

冬季は、10月の立冬・小雪・11月の大雪・冬至・12月の小寒・大寒になります。

二十四節気は旧暦ですが現在は太陽暦(グレゴリオ暦)を使っています。

時候の句の薫風の候を使う時期は5月中とされています。

次に、薫風の候の意味を紹介します。

 

薫風の候の時期

 

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時候の挨拶の薫風の候を使う時期は5月中とされています。

薫風の候の意味は、新緑の間を吹いてくる心地よい薫る風です。

若葉の香りを漂わせて吹いている風の季節に使う時候の挨拶です。

若葉の香りの風は初夏の風と思われますが、旧暦と新暦の違いから薫風の候を使う時期は5月中になります。

薫風の候は初夏を感じさせる時候の挨拶なので、5月には早すぎると感じる地方もあるかもしれません。

5月に使う時候の挨拶は他にもあるので、新緑の候など季節感に合わせて選ぶと良いかもしれません。

 

薫風の候の例

 

薫風の候の時期は5月中になります。

薫風の候の意味は、新緑の間を吹いてくる心地よい薫る風になります。

薫風の候の使い方を紹介します。

「薫風の候 ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」や、

「薫風の候 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます」などになります。