インフルエンザはいつからうつる?いつから学校、会社にいける?
インフルエンザには潜伏期間があるので体調が急に悪くなったら周りや家族に移さないように気を付けなければいけません。
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスを原因として発症する急性の呼吸器感染症になります。
インフルエンザは、“かぜ”に属する疾患で昔は流行性感冒と言われていました。
インフルエンザの流行の記録は17世紀ころから残されているようです。
近年の世界的大流行では1889年前後と1918年前後のスペインインフルエンザが有名です。
スペインインフルエンザの全世界流行での日本での患者は2300万人に達し死亡者も38万余までになりました。
インフルエンザの流行の原因のインフルエンザウイルスには3つの型があります。
A型・B型・C型の3つになります。
A型とB型は強烈な飛沫感染力があるので広範な流行をおこします。
感染者のくしゃみ・咳で飛び散ったウイルスが直接に周囲の人の呼吸器に侵入して感染を広めます。
学校や会社のオフィスなどの集団生活の場では、同室内の人が同時にインフルエンザを発症します。
日本でのインフルエンザの流行季節は、秋の終わりから翌年の初春頃までになります。
インフルエンザは寒い時期に発生するので事前の予防接種などが大切になります。
次に、インフルエンザの症状や潜伏期間や対策などの紹介をします。
インフルエンザの症状
インフルエンザには潜伏期間があり特徴的な症状があります。
インフルエンザが流行している時期に体調が悪くなったらスグに病院での診察・治療をおススメします。
インフルエンザの症状は、A型・B型・C型でも1~3日の潜伏期間があります。
1~3日の潜伏期間をへて症状が現れます。
悪寒を伴う高熱・全身倦怠感とともに鼻汁や咳が出てきたら病院で診察してもらってください。
鼻水や咳をがまんしていると咽頭痛・吐き気・嘔吐・下痢などがあらわれるだけでなく、周りの人や家族にも感染させます。
インフルエンザ症状の程度や持続期間はウイルスの種類や年齢や体調や前の罹患状況で異なります。
一般的には1週間~10日くらいで改善に向かいます。
インフルエンザの診断と治療
インフルエンザは1~3日の潜伏期間をへて症状が現れます。
インフルエンザは、インフルエンザの抗原検出キットを使えば10~15分程度の短時間で判定できます。
インフルエンザの治療は対症療法になります。
高熱に対しては外部からの冷却と解熱薬になります。
呼吸器症状の治療では鎮咳去痰薬が使用されます。
消化器症状に対しては整腸薬や止痢薬が使われます。
脱水にならないように水分の補給が大切です。
乳幼児は初感染であることが多いので成人に比べて重症化しやすくなります。
乳幼児は高熱による熱性けいれんを起こすこともあります。
インフルエンザの予防
インフルエンザの流行が予測される時期になると、不活化インフルエンザワクチンの皮下接種が行われます。
65歳以上の高齢者と60歳以上の心肺疾患をもつ人などのリスクが高い人に対しては、重い合併症を予防する目的で不活化インフルエンザワクチンの皮下接種が行われています。
まず、病気に気づいたら飛沫感染を防ぐために、発熱などの主要な症状がなくなるまで学校への登校や会社への出社は停止することが大切です。
家庭でも家族への感染予防のため、分泌物の付着した物の扱いと手洗い・うがいの励行を徹底します。