植物は二酸化炭素を吸う?出す?酸素を多く出す植物は?
小学校の授業で「植物は二酸化炭素を吸って酸素を吐く」と学習した記憶がある人も多いのではないでしょうか。
「植物は二酸化炭素を吸って酸素を吐く」と書いてある本もあります。
酸素を多く出す植物などが紹介されている本もあります。
植物は、二酸化炭素を出すのでしょうか、それとも二酸化炭素を吸うのでしょうか。
次に、植物のこと・酸素を多く出す植物・植物は二酸化炭素を出すのか吸うのか、などの紹介をします。
植物(しょくぶつ)
植物は生物区分のひとつになります。
日常語としての「植物」と生物学としての「植物」はその示す範囲が異なります。
日常語としては、草や木などのように、根があって場所が固定されて生きている生物のことになり、動物と対比させられた生物区分になります。
かつての植物は、広く光合成をする生物一般を指していました。
生物に関する科学的知見が深まるにつれて植物の定義は大きく修正されているようです。
植物の定義が修正されている理由は主に3つあります。
・生物全体が細菌、古細菌、真核生物の3つのドメインに分かれる事が分子系統解析によりわかった事。
・真核生物がいくつかのスーパーグループに分類できる事が分子系統解析によりわかった事。
・葉緑体の起源がわかった事、などです。
次に、酸素を多く出す植物・植物は二酸化炭素を出すのか吸うのか、などの紹介をします。
植物と呼吸と光合成
酸素を多く出す植物を紹介する前に、植物は二酸化炭素を出すのか吸うのか、などの紹介をします。
植物は、動物と同じように「呼吸」をして酸素を吸って二酸化炭素を出しています。
植物も動物も生きていくために呼吸をしています。
酸素を取り入れて二酸化炭素を出すことで、生きていくためのエネルギーがつくられます。
植物も成長したり葉を増やしたり花を咲かせるときには、必要なエネルギーを呼吸することでつくり出します。
植物の「呼吸」は、生きている間はずっと昼も夜も行われていますが、光を受けたときだけ「光合成」が行われます。
植物は、「光合成」をして二酸化炭素を取り入れて酸素を出しています。
光が当たっている昼間の植物は、「呼吸」と「光合成」の両方を行っています。
植物が十分に光を受けているときは、
子供のころに習ったように「昼間の植物は二酸化炭素を取り入れて酸素を出している」状態になります。
夜間の植物は呼吸だけを行っているので、酸素を取り入れて二酸化炭素を出しています。
酸素を多く出す植物
光合成によって酸素を多く出す植物にはどのような種類があるのでしょうか。
植物は光合成で、二酸化炭素を取り入れて酸素を出します。
光合成は植物だけが行うはたらきになります。
植物が光を受けて光合成をすると養分がつくられます。
植物がエサを食べなくてもからだを大きく成長させられるのは、光合成によって自分で必要な養分をつくれるからです。
酸素を多く出す植物は良く成長する植物になります。
酸素を多く出す身近な観葉植物には、
・「サンスベリア」・「スパティフィラム」・「ドラセナ マッサンゲアナ」
・「アレカヤシ」・「アロエベラ」・「ディフェンバキア」・「ポトス」
・「アロマティカス」、などがあるようです。