なぜ男の子が思春期に声変わりをする?変わったかを確認する方法
「声変わり(こえがわり)」の本当の名前は「変声(へんせい)」です。
変声(声変わり)は、人(ヒト)の発声器官の成長によって声帯振動、発声の様式が変わって声の音域や音色が変化することです。
変声(声変わり)は個人差があります。
声変わりは、第二次性徴と共に起こります。
男子の場合は、第二次性徴における身長の伸びのピークが過ぎた頃に声変わりがあります。
声変わり後は身長があまり伸びなくなるとされています。
声変わりは、男女共に見られる変化ですが男性の方が顕著です。
声変わりしても、女性は声域があまり変わりません。
女性の声変わりで変わる音域は2音半~3音程度です。
男性の声変わりでは、声の高さが1オクターブ程度低くなります。
声変わり後の男女の声の高さは、おおむね1オクターブ弱異なるとされています。
次に、男性と声変わりはなぜ・女性の声変わり・声変わりするのはいつ?・声変わり確認方法、などの紹介をします。
男性と声変わり
男性の声変わりとなぜ声変わりするのかを紹介します。
「男声」と「女声」の違いは、ほとんどが「声種」の違いによるとされています。
変声期(声変わり期)以前は、男女とも頭声主体で発声する人が大半です。
男性は、第二次性徴期に声帯周辺の筋群の均衡が急変して、胸声主体の発声を強いられることになります。
男性は胸声主体の発声を強いられて変声(声変わり)します。
男性は声変わりで1オクターブ下がるといわれますが、これは頭声と胸声の音域の差になります。
声変わりの初期では、発声者は習慣的に頭声発声をしようします。
発声が不安定になって調子外れな声を出すこともあります。
声変わり期の不安定な発声を嫌って、頭声をほとんど使わない発声へ移行します。
声変わりがゆっくり進行する場合や、発声者が脱調を気にしない場合では、頭声の要素が多く残ることがあるようです。
このような場合は、声変わりしたことを本人が自覚しないことがあり、女性のように高い音域を維持することが多くあります。
次に、女性の声変わりとなぜ声変わりするのか・声変わりの確認方法などの紹介をします。
女性の声変わり
女性の声変わりは、なぜ男性よりも声変わりの変化が少ないのでしょうか。
女性は胸声発声が習慣付かないので、男性のように1オクターブも声が低くなることはありません。
只、女性や小児であっても胸声発声が習慣付いて成人男性に近い音域になることもあります。
特に日本人は女性の胸声発声を嫌う傾向が欧米より強いと考えられています。
昔は、女性が声変わりで声が低くなると「だみ声」・「悪声」などと言われ敬遠される風潮がありました。
最近では、女性の声が低くても落ち着いた深みのある声としてむしろ好む傾向も生まれています。
近年、女性や小児の声が少しずつ低くなっているのは、胸声発声する子供や女性が増えているためと考えられています。
次に、いつ声変わりしたのか、声変わり確認方法、などの紹介をします。
声変わり確認方法
声変わりは、半年から1年かかって声が低くなり、その後も声が安定するまでには3~4年かかるといわれています。
声変わり期は、調子外れな声を出すなどの悪影響がでます。
子供から、なぜか声が掠れるのか聞かれたら、声変わり期間だからと答えてあげてください。
声変わりはいつ頃から始まるのでしょうか。
声変わりは、一般的には小学生の高学年から中学生で起きます。
声変わり確認方法は、調子はずれの声・のどが痛くなる・声が掠れる・声が枯れるなどです。