国道の数字の意味と決め方
ドライブをしている時に、道路(どうろ)に付いている数字(番号)が気になりませんか。
道には、国道・県道・市道などがあります。
国道・県道・市道には数字(番号)が付いています。
国道の数字の意味にはどんなものがあるのでしょうか。
国道の数字の決め方などを知っていれば役立ちそうです。
道路を英語表記は「road」です。
英語表記の「road」は道全般を表す言葉になり、街と街を結ぶ通路を指すことが多くなります。
英語表記の「street」は、街路とも呼ばれる都市部の道路を意味する言葉として用いられています。
道路は、人や車両などが通行するための公共施設です。
道路は、交通の要となる公共施設で、国の産業や日常生活を支えています。
「道路」の文字が初めて使用されたのは紀元前1000年頃です。
古代中国王朝の「周」の時代の経典「周来」だとされています。
日本で「道路」という言葉を一般的に使われるようになったのは明治時代からだとされています。
日本の書物に「道路」という言葉が見られるのは、江戸時代の俳人の「松尾芭蕉」の「おくのほそ道」だとされています。
道路は安全で円滑な交通路の確保と、交通ネットワークとしての機能が重要視されている国の重要インフラです。
次に、舗装道路のこと・国道のこと・国道の数字の意味・国道の数字の決め方、などの紹介をします。
舗装道路(ほそうどうろ)
最近の一般的な道路は舗装されていますが、数十年前までの日本の道路の多くは舗装されていませんでした。
現代でも、林道・農道・市道などでは舗装されていない砂利道を見かけることがあります。
土構造の道は晴天時に特に不自由はありませんが、雨天になると泥道になってぬかるんでしまい通行することは困難になります。
舗装道路は、現代の産業交通や日常交通を支えています。
舗装道路の構造は、表層・基層・路盤などの舗装体と、それらを支える路床になっています。
舗装道路の始まりは古く、人の手による舗装道路の最古のものとしては紀元前4000年頃のものが発見されています。
バビロンでは、紀元前2000年頃までには舗装された道路があったという記録が残されています。
古代中国では、紀元前1100年代頃には大規模な街道を整えられていて、その一部は石畳として整備されていたようです。
日本での舗装道路も古く、縄文時代の紀元前3500年~2000年頃の三内丸山遺跡に、幅12m・長さ420mの舗装された道路が発見されています。
次に、国道のこと・国道の数字の意味・国道の数字の決め方、などの紹介をします。
国道(こくどう)
国道(こくどう)は、日本の国が政令で指定した道路の総称になります。
国道は、全国的な幹線道路網を構成しています。
国道に接続されている県道や市道などの道路が交通網を補完しています。
外国でも、国道に相当する道路を「国道」と呼んでいるようです。
国道は、道路法にもとづき国が政令で指定しています。
現在は一般国道と高速自動車国道の総称にもなっています。
一般的には、単に「国道」という場合は「一般国道」を指します。
一般国道は「一般国道の路線を指定する政令」で指定されています。
高速自動車国道も「高速自動車国道の路線を指定する政令」で指定されています。
路線の正式名称は、「一般国道1号」や、「高速自動車国道北海道縦貫自動車道函館名寄線」などのように、各政令の別表の路線名に「一般国道」または「高速自動車国道」を冠しています。
次に、国道の数字の意味・国道の数字の決め方、などの紹介をします。
国道の数字
「国道」として国に指定される道路は、国の産業経済の発展に欠かすことができない道路や、国の産業発展に貢献することが将来期待されるなど重要視された道路になります。
国道は、主要な都市と都市を結ぶ道路・高速道路と連絡する機能を持つ道路・主要港湾や空港をつなぐ道路などがあります。
一般的には、国道とは管理する道路であると思われていますが、国道の種類・政令よる指定されているかどうかで道路管理者は異なります。
国道の数字の意味と国道の数字の決め方を紹介します。
現在の国道の数字(番号)は戦後に付けられています。
国道に数字が付けられた当初は、重要度が高い一級国道と、それに準じる二級国道がありました。
一級国道の数字は1号から、二級国道の数字は101号から付けられました。
昭和40年以降は一級国道と二級国道の区別はなくなって「一般国道」とされています。
只、一般国道に付けられた数字(番号)はそのままの1~58、101~になっています。
国道の数字(番号)は、道路が完成した順でも、計画された順でもありません。
国道の数字(番号)は指定された順になっています。
一級国道の第一回指定分は同時に決められました。
東京を中心にして、重要度の高い順の要素と基本的に北から南という原則で指定されています。