山は上に行くほど太陽に近いのに寒い理由。標高が高い山が寒い理由
平地よりも太陽に近い山が寒いのはなぜなのでしょうか。
標高が高いとなぜ寒いのか気になりませんか。
太陽に近ければ温度が高いと考えれば、山の上は太陽に近いので平地よりも温度が高くなるはずです。
地球と太陽の距離は、約1億5千万kmあります。
日本で一番高い富士山の頂上の標高は3776mです。
太陽に近くなったと言っても、たった4km程度です。
地球と太陽の距離(約1億5千万km)と比べれば、太陽に4km程度近づいたとしてもあまり関係はありませんね。
山の上が寒いのは、太陽からの距離が、遠い・近いということとはまったく関係がなさそうです。
次に、山が寒い理由はなぜか・標高が高いとなぜ寒いのか、などの紹介をします。
山が寒いのは気圧の関係
山が寒いのはなぜか、標高が高いとなぜ寒いのかは、空気の圧力(空気の密度)に関係しているようです。
山の寒さに関係しているのは大気になります。
地球のまわりにある大気が、山の寒さに関係しています。
大気は、上空に行けば行くほど空気の量が少なくなります。
空気の量が少なくなることで、空気の圧力が低くなります。
空気には、圧力が低くなると温度が下がるという性質があります。
平地よりも山が寒くなるのは、上空に行くほど空気の圧力が下がるからです。
空気の圧力が下がると気温も下がってしまいます。
山の標高が上がると気圧が下がることで、気温も下がってしまいます。
山が寒いのは地面から遠いから
山が寒いのはなぜか、標高が高いとなぜ寒いのかは、地面と空気の距離にも関係しているようです。
地球は太陽から熱を受け取っています。
地球の空気は、太陽の熱で直接をあたためられてはいません。
まず、太陽の熱が地球の地面の温度を上げます。
温度が上昇した地面からの照り返しの熱が、空気をあたためます。
太陽の熱は、太陽→地球の地面→大気へと移動します。
その為、大気は、地面に近い下の方から温度が上昇します。
山が寒い理由をまとめると、山の上は、気圧(空気の圧力)が低くなるので温度が下がること、空気は地面に近い下の方からあたたまるからだと考えられます。
気圧と標高
山が寒いのはなぜ?標高が高いとなぜ寒いのかは、気圧と標高が関係していました。
気圧(空気の密度)と標高との関連性を知っていると役立ちます。
標高が100m高くなるごとに気温は0.6℃下がります。
標高別による気温差をまとめて表にすると次のようになります。
・3000m:-18℃差
・2000m:-12℃差
・1000m:-6℃差
・100m:-0.6℃差になります。
例としては、
暑い夏の家の周囲(標高10m)の気温が30℃だとすれば、標高1010mの山頂の気温はー6℃下がるので24℃になります。
夏の暑さを避けたかったら、標高が高い地域で避暑すればよさそうです。