「とんでもありません」「とんでもございません」の意味と使い方
「とんでもありません」や「とんでもございません」という言葉はビジネスシーンではよく耳にします。
「とんでもありません」と「とんでもございません」は、謙虚な態度を感じられる言葉ですが、使い方に間違いはないのでしょうか。
「とんでもありません」の使い方と「とんでもございません」の使い方を間違うと、恥ずかしい思いをすることになります。
「とんでもありません」や「とんでもございません」の意味を確認しませんか。
「とんでもありません」と「とんでもございません」の違いと意味が分かれば、使い方を間違って失敗することはありません。
次に、「とんでもありません」の使い方・「とんでもございません」の使い方・「とんでもありません」と「とんでもございません」の違いを紹介します。
「とんでもありません」の使い方
「とんでもありません」の使い方は正しくはありません。
「とんでもありません」は、「とんでもない」を丁寧に表現した言葉です。
「とんでもない」の丁寧語は、「とんでもないことです」や「とんでもないことでございます」になります。
「とんでもない」の「ない」の部分だけを切り離して「ありません」に変換するのは日本語として間違いだと考えられます。
現在では多くの人がビジネスシーンで使用しています。
間違った日本語表現の「とんでもありません」に対して、本来は正しい「とんでもないことでございます」という返答のほうに不快な感覚を抱く人もいるそうです。
次に、「とんでもございません」の使い方・「とんでもありません」と「とんでもございません」の違いなどの紹介をします。
「とんでもございません」の使い方
「とんでもありません」の使い方は、本来は日本語として正しくありません。
「とんでもございません」の使い方も、本来は日本語として正しくありません。
「とんでもございません」の間違っている理由も、「とんでもありません」と同じです。
文化庁が実施した「国語に関する世論調査」では、70%以上の人が「とんでもございません」という表現に「気にならない」と回答しているようです。
文化庁が平成19年に発表した「敬語の指針」でも、「とんでもございません」を用いることに対し、現在では問題がないとされています。
正しい日本語としては間違いですが、現在では許容範囲内とされているようです。
只、正しい日本語を用いた方がビジネスシーンではスッキリします。
ビジネスシーンでは、「とんでもございません」の代わりに「とんでもないことです」や「恐れ入ります」を用いるほうがよさそうです。
次に、「とんでもありません」と「とんでもございません」の違いなどの紹介をします。
「とんでもありません」と「とんでもございません」の違い
「とんでもありません」の使い方と「とんでもございません」の使い方は、正しい日本語ではありません。
「とんでもありません」と「とんでもございません」は、どちらも“とんでもない”を丁寧に表現した言葉になります。
“とんでもない”は、「途」に否定語である「ない」が付いて「途でもない」になって、その音が変化したようです。
「途」の文字には、道・道筋・道理・手段などの意味があります。
語源の「途でもない」の意味は「道理から外れている」ということです。
「とんでもない」には、「意外だ」や「思いがけない」という意味があります。
謙遜する「滅相もない」や、相手を非難する「もってのほか」などのニュアンスも持っています。
ビジネスで「とんでもありません」と「とんでもございません」を使うのは、謙遜する場面になります。
相手からの称賛の言葉を軽く打ち消すことで、謙遜の気持ちを表現する場面などです。
「とんでもありません」と「とんでもございません」の違いは、丁寧さの度合いになります。
「ござる」は「ある」の丁寧語であることを考えると、「とんでもございません」の方が「とんでもありません」より丁寧な表現であると言えます。
正しい日本語の使い方ではないので、
ビジネスで使う時には、「とんでもありません」や「とんでもございません」の代わりに、「とんでもないことです」や「恐れ入ります」を用いるほうをおススメします。