本革製品と合皮製品の特徴、違い、見分け方
本革製品と合皮製品の違いを知っていますか。
本革と合皮の見分け方を知っていれば、間違って後悔することもありません。
牛革、羊革など動物の革全般で作られた製品を本革製品と言います。
イタリアやフランスなどヨーロッパで生産された本革のバッグやシューズは日本で人気があります。
ヨーロッパでは革が文化として深く根付いている本革バックやシューズは日本の皮革とは違う雰囲気があります。
ヨーロッパには伝統的な優れたレザーの生産者が数多く存在していることが人気の本革製品の秘密だと考えられます。
ヨーロッパのそれぞれの国ごとに本革製品の特徴があります。
本革の魅力を楽しむなら、上質な皮革を生み出す伝統的な製法があるヨーロッパ産もおススメです。
天然の布地に合成樹脂を塗布して表面を天然皮革に似せた合成皮革で作られた、バックやシューズ・ジャケットなどの製品を合皮製品と呼びます。
合成樹脂には、ポリ塩化ビニールやポリウレタン樹脂がよく使われています。
合皮製品の特長は、水をはじくため汚れにくいことです。
革の質感を人工的に作っているので本革のように品質に差がでない特徴もあります。
見た目の革の素材感を愉しめます。
皮の匂い・肌触り・馴染み感は再現できませんが本革製品に比べて安価なので人気があります。
次に、本革製品と合皮製品の違いや本革と合皮の見分け方などの紹介をします。
本革製品
本革製品と合皮製品の違いを明確にする為に、本革製品の概要をまとめます。
本革製品と合皮の概要を知っていれば、間違った見分け方をすることもありません。
本革は、革本来の風合いを愉しむことができます。
引っ掻いたような小さな傷である「バラキズ」があります。
生きている間に出来た皮膚のシワである「トラ」があります。
色の濃度の違いがあるのも本革製品の特長です。
「バラキズ」・「トラ」・「色の濃度の違い」などは、自然で生まれた天然皮革の証になります。
本革製品は時とともに美しい風合いへと変化します。
合皮製品
本革製品と合皮製品の違いを明確にする為に、合成製品の概要を紹介します。
合皮製品の特長には、繊維質である・水を弾くので汚れに強い・合成樹脂なので軽い・安価などがあります。
デメリットとして、経年劣化して表面剥離することがあり耐久性には劣ります。
一般的な合皮製品の寿命は3年程度です。
次に、本革製品と合皮製品の見分け方を紹介します。
3@本革と合皮の見分け方
本革製品の特長は、通気性が良く丈夫なことです。
デメリットは重くて高価なことです。
合皮製品の特長は、水を弾いて汚れにくく安価なことです。
デメリットは耐久性に弱いことです。
本革と合皮の違いが分かると、本革と合皮の見分け方も上手になります。
本革をよく見ると、少し毛羽だっていたり断面が繊維質です。
革を伸ばすと毛穴が見えることがあります。
染料が擦れると色が落ちて染色する前の革の色が見えます。
合皮製品の場合は布地やコーティング処理が確認できます。
合皮製品は毛穴がなく均一な表面仕上がりです。
経年劣化するのでヒビ・ハガレで布地が見えることがあります。