手紙の文末の「かしこ」の意味と使い方。男性でも使う?
女性でも「かしこ」の使い方を知っている人も少なくなっているのではないでしょうか。
昔の手紙などで「かしこ」という結語を目にしたことはありませんか。
「かしこ」の意味は何でしょうか?
「かしこ」の結びは女性の手紙に使われていますが、男性でも使ってよいのでしょうか。
電子情報技術の進歩で電子メール・LINE・チャットなどで通信処理ができます。
最近は、必要な用件のみの文面で簡単に済ましてしまうことが多くなりました。
社会人になって人との関係が深くなってくると、年長者や敬意を払ってお付き合いをする人が増えてきます。
電子機器を使った通信ではなく、手紙を書くことでお付き合いが親密になるのではないではないかと考えられます。
手紙は書き慣れることや、頭語・時候の挨拶・安否伺い・お越しの言葉・本文・結びの言葉・結語・後付などのルールを知らないと恥ずかしい思いをすることになります。
次に、「かしこ」の使い方・「かしこ」の意味・「かしこ」を使うのは女性・男性?などの紹介をします。
「かしこ」の意味
「かしこ」の使い方では、「かしこ」の意味を知らなければ正しい結語にはなりませんね。
手紙には、頭語・時候の挨拶・安否伺い・起こしの言葉・本文・結びの言葉・結語・後付などの基本構成があります。
頭語は「拝啓」や「謹啓」などになります。
頭語の次には、時候の挨拶・安否を尋ねる文・日頃の感謝を伝える文が続きます。
前文(頭語・時候の挨拶など)の次に主文が続きます。
主文は、「起こしの言葉」と「本文」になります。
「起こしのことば」とは、「さて」や「このたびは」などのことです。
「本文」とは、手紙の本題のことです。
主文の次は「結びの言葉」と「結語」になります。
「結びの言葉」は、相手方の健康を祈る文やお礼やお詫びなどの言葉になります。
結語は「敬具」・「謹白」・「かしこ」などになります。
「かしこ」のことを広辞苑で調べると、「手紙の末尾に書く語」となっています。
そして、多くは女性が用いるとあります。
「かしこ」は女性が用いる結びの挨拶の言葉になるようです。
「かしこ」の意味は、“恐れ多いこと”や“恐縮です”などになります。
「かしこ」の語幹は「かしこし」のようです。
「かしこ」のかわりに「かしぐ」と書くこともできるようです。
「かしぐ」とは、これにて失礼しますという意味になります。
「かしこ」を男性が使うことはありません。
「かしこ」の使い方
女性は「かしこ」の使い方を知っていたほうが良さそうです。
「かしこ」の意味は、恐縮ですになります。
手紙の基本構成は、頭語・時候の挨拶・安否伺い・起こしの言葉・本文・結びの言葉・結語・後付です。
「かしこ」は結語になります。
手紙では「頭語」と「結語」が決まった組み合わせになっています。
頭語が「拝呈」の時の結語は「拝具」で「啓上」のときは「敬白」などのようにです。
それでは「かしこ」の頭語は何になるのでしょうか。
結語に「かしこ」を使うときの頭語は「謹んで申し上げます」になります。
手紙を書くときには、頭語に「謹んで申しあげます」と書いたら、・時候の挨拶・安否伺い・起こしの言葉・本文・結びの言葉と続いて結語が「かしこ」になります。
3@「かしこ」は女性・男性は?
女性が使う結語の「かしこ」の使い方では、頭語は「謹んで申しあげます」になります。
「かしこ」の意味は“恐れ多いこと”や“恐縮です”になります。
女性の「かしこ」と同じような男性の結語は「恐惶謹言(きょうこうきんげん)」になります。
「恐惶謹言」とは、“おそるおそる謹んでもうしあげる”という意味です。
目上の人に対する手紙の結語に書いて経緯を表します。