1月上旬の時候の挨拶、季節の言葉。元旦、5日、7日で違う?
1月上旬の時候の挨拶を知っていますか。
時候の挨拶とは、手紙の中で頭語の後にくる文章になります。
時候の挨拶は季節にふれる挨拶になります。
時候の挨拶は手紙のもっている美しい伝統のひとつとされています。
時候の挨拶には時候の慣用句もありますが、自分なりの表現でもOKです。
日々感じている季節感をうまく工夫して相手に伝えると、上品な文章にまとめられるのではないでしょうか。
頭語の次が時候の挨拶になり、その後には安否を気づかう挨拶が続きます。
次に、1月上旬の時候の挨拶の書き方や慣用句などの紹介をします。
1月
1月上旬の時候の挨拶を書く前に「1月」の時期について把握する必要があります。
現在の1月と旧暦との関係や、二十四節気ではどれが1月に該当するのかについて知っていれば1月上旬の時候の挨拶もスムーズに書けます。
「1月」とは二十四節気では、「小寒(しょうかん)」・「大寒(だいかん)」になります。
小寒とは、二十四節気のひとつで、現在の1月5日頃になります。
「小寒」の頃から寒さが厳しくなります。
大寒とは、二十四節気のひとで、現在の1月20日頃になります。
「大寒」の頃が一年のうちで最も寒さが厳しいとされています。
「1月」にまつわる言葉には、元旦(がんたん)・正月(しょうがつ)・松の内(まつのうち)・小正月(こしょうがつ)・睦月(むつき)・人日(じんじつ)があります。
元旦とは、元日の朝になります。
現代では元日のことを正月の朝に限らず1月1日の意味でも使われることもあります。
正月とは1月のことです。(正月は1月3日位までと勘違いしている人もいます)
松の内とは、新年を祝う期間です。
地域によって異なりますが、1月1日~1月7日・1月1日~1月15日が松の内です。
松の内期間には、門松などの正月飾りを飾っておきます。
一般的には、松の内があける日に合わせて鏡開きをします。
鏡開きの日は地域によって異なりますが、1月7日・1月11日・1月15日・1月20日の地域が多いようです。
小正月は、旧暦の1月15日に行われた行事です。
現代では新暦の1月15日に行事を行うこともあります。
睦月とは陰暦の1月のことです。
人日とは五節句のひとつで1月7日になります。
時候の挨拶と季節の言葉
1月上旬の時候の挨拶を書くときの季節の言葉では注意が必要です。
1月上旬とは1月1日~1月10日くらいになります。
通常は1月上旬の1月1日~10日期間は年賀状などで新年の挨拶をします。
1月上旬の時候の挨拶を書く場合は、遅れてしまったお歳暮のお礼状や寒中見舞いや年賀状以外の手紙ではないでしょうか。
1月上旬の時候の挨拶で使う季節の言葉はどんどん変わります。
1月1日の元旦で使う季節の言葉は「新春」・「初春」・「新年」・「年明け」・「松の内」などになります。
1月5日の小寒の時期であれば、「小寒」・「寒の入り」などの言葉になります。
1月7日の人日の節句では「七草」・「七草がゆ」などの季節の言葉になります。
地域によっては「松の内」という季節の言葉は、7日まで・15にまでと違います。
1月上旬の季節の言葉を使った時候の挨拶例では「今年の松の内は穏やかな天気に恵まれているようです」などになります。
新年最初の手紙
1月上旬の時候の挨拶を書くときには季節の言葉も大事ですが、新年最初の手紙を書くと行く意識も大切です。
1月上旬の手紙では、書き出しには時候の挨拶を入れて、結びには相手の健康や幸せを祈る言葉を含めて1年の挨拶で結ぶときれいにまとまります。
個人あての手紙では、書き出しの1月上旬の時候の挨拶を書いた後に、お歳暮のお礼や寒中見舞いを続けるとスムーズに文章を書けます。