赤鬼、青鬼の由来と違い。緑鬼、黒鬼、黄鬼で色の種類に違いは?

赤鬼と青鬼のことは知っていても由来までは知りませんね。

赤鬼と青鬼の違いは鬼の色だけではないようです。

鬼の色には赤や青だけでなく他にも色の種類があります。

節分には豆と鬼は欠かせませんね。

節分は立春の前日になります。

立春の前の節分は良く知られていますが、節分とは「雑節(ざつせつ)」のひとつです。

「雑節」とは各季節の始まりの日で季節を分ける日になります。

豆と鬼の節分の他で知られている雑節には、「土用(どよう)」や「彼岸(ひがん)などがあります。

旧暦では「立春」が元旦になります。

節分は立春の前日なので、節分は今でいう「大晦日」になります。

節分に豆まきをするのは、季節の変わり目に生じる邪気(鬼)を祓う目的があります。

宮中行事の「追儺(ついな)」が豆まきの由来だとされています。

「追儺(ついな)」とは、鬼やらい・鬼遣らいとも呼ばれています。

節分の豆まきには邪気を払うという意味があります。

 

次に、節分の赤鬼・青鬼の由来・赤鬼と青鬼の違い・鬼の色の種類などの紹介をします。

 

節分の鬼

 

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節分に赤鬼・青鬼に豆をまいた人も多いのではないでしょうか。

節分には豆と鬼は欠かせませんが、鬼の由来を知っていますか?

鬼とは「陰(おん)」「隠(おぬ)」に由来している言葉だといわれています。

「陰(おん)」や「隠(おぬ)」は、目に見えない邪気やこの世のものではないもののことです。

昔は災害や疫病などの災厄は「鬼」の仕業だと考えられていました。

節分に鬼に向かって豆をまくのは、季節の変わり目に生じる邪気を鬼にして祓っていることになります。

豆まきは、鞍馬山の鬼が都を荒らしたときに大豆で鬼の目をつぶした故事に由来しているという説もあります。

次に、赤鬼と青鬼の違いや鬼の色の種類などについて紹介します。

 

赤鬼と青鬼の違い

 

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節分の鬼(赤鬼・青鬼など)の由来は、目に見えない邪気やこの世のものではないものを「陰(おん)」や「隠(おぬ)」と考えていたことになります。

災害や疫病などの災厄は「鬼」の仕業だと考えられていました。

節分は立春の前日で季節の変わり目です。

季節の変わり目には邪気が生じるので豆で鬼(邪気)を祓います。

赤鬼と青鬼の色の違いが気になっている子供も多いようです。

赤や青だけでなく鬼の色が5種類登場する寺社もあるようです。

5色の鬼は仏教の「煩悩」と関係があります。

五蓋(ごがい)の教えには「心穏やかにすごすには、心に蓋をしている5つの煩悩を外しなさい」というのがあります。

赤鬼と青鬼の色は「五蓋」の教えから来ています。

赤鬼は「五蓋」の貪欲(どんよく)・欲望・渇望を意味しています。

青鬼は「五蓋」の「しんに」・悪意・憎しみ・怒りを意味しています。

 

鬼の色の種類

 

節分の赤鬼や青鬼の色の由来は仏教の「五蓋」の教えから来ています。

赤鬼と青鬼の違い は、赤鬼は貪欲(どんよく)・欲望・渇望を意味し、青鬼は「五蓋」の「しんに」・悪意・憎しみ・怒りを意味することです。

赤と青の鬼の色の他にも緑色・黒色・黄色(白色)の種類の鬼がいます。

緑鬼は「五蓋」のこんちん睡眠・倦怠・眠気・不健康を意味しています。

黒鬼は「五蓋」の疑・愚痴・疑いの心を意味しています。

黄鬼(白鬼)は「五蓋」のじょうこ悪作・心の浮動・後悔・甘え・我執を意味しています。