針供養の由来とどこの寺社で行われる?なぜ豆腐、こんにゃく?

針供養(はりくよう)とは、使えなくなった縫い針を供養する行事になります。

折れ・曲がり・錆びなどで使えなくなった縫い針を近くの神社で供養します。

全国各地の社寺で行われています。

針供養は主に、淡島神社(粟島神社)や淡島神を祀る「淡島堂」・「粟島堂」がある寺院で行われています。

 

次に、針供養の由来・針供養がある神社・針供養ではなぜこんにゃく・豆腐が使われるなどの紹介をします。

 

針供養の由来

 

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針供養の由来は中国の古い慣わしが日本に伝わったとされています。

中国にあった「社日に針線を止む」という古い慣わしが日本に伝わったとされていますが、明確ではありません。

日本では、平安時代に清和天皇によって針供養の堂が法輪寺に建立されています。

9世紀後半には日本に針供養の風習があったようです。

日本で鉄の針が大量生産されるようになったのは室町時代の頃とされています。

和歌山の淡島信仰と針供養の風習が結びついたようです。

針供養の風習は淡島願人(あわしまがんにん)を通じて日本全国に広まりました。

針供養の風習が日本全国に広まったのは江戸時代中期以降になります。

淡島願人は、神棚を背負い祭文を唱えながら縁起や功徳を説いて各地をまわっていた乞食坊主のことです。

針供養の神社は日本各地にあります。

針供養ではなぜ、こんにゃく・豆腐を使うのかも気になりますね。

 

針供養の神社

 

針供養

 

針供養の由来は、日本に伝わった中国の古い慣わしのようです。

針供養の神社は日本全国にあります。

針供養おススメの神社では、淡島神社・浅草寺・荏柄天神社・太平寺・幡枝八幡宮・長浜八幡宮・虚空蔵法輪寺・天神社・警固神社・大阪天満宮などが有名です。

淡島神社は福岡県北九州市門司区にあります。

毎年2月8日に針供養祭を執り行われます。

浅草寺は東京都台東区にあります。

毎年2月8日に「針供養」が行われます。

荏柄天神社(えがらてんじんしゃ)は神奈川県鎌倉市にあります。

針供養では、裁縫上達を願って拝殿前の大きな豆腐に針を刺します。

太平寺は愛知県安城市にあります。

針供養と一緒に筆供養と茶筅供養(ちゃせんくよう)も行われます。

幡枝八幡宮は京都市左京区にあります。

刀剣・金物・針業界の信仰を集めています。

長浜八幡宮は滋賀県長浜市にあります。

毎年12月8日に針供養が行われます。

虚空蔵法輪寺は京都市西京区嵐山にあります。

針供養は毎年2月8日と12月8日に行われます。

天神社は徳島県徳島市にあります。

針供養は毎年2月8日と12月8日に行われます。

警固神社は福岡県福岡市中央区にあります。

毎年2月8日に「針の碑」前で針供養が行われます。

大阪天満宮は大阪市北区にあります。

「天満の天神さん」と親しまれています。

次に、針供養ではなぜ「こんにゃく」や「豆腐」に針を刺すのかを紹介します。

 

針供養とこんにゃく・豆腐

 

針供養の由来は、中国から伝わった古い慣わしです。

針供養の神社は全国各地にあります。

針供養では、なぜ「こんにゃく」や「豆腐」に針を刺すのでしょうか。

針供養で針を「こんにゃく」や「豆腐」などの柔らかいものに刺すのは、針に休んでいただきたいという気持ちです。

裁縫で硬い生地を刺してきた針に休んでほしいという気持ちと、供物としての意味があるとされています。