土踏まずの痛みがひどい時の原因と対処方法
土踏まず(つちふまず)の痛みに悩んでいる人も多いようです。
土踏まずは、足裏にあるアーチ形状の部位になります。
土踏まずは片足に3箇所あります。
3箇所の土踏まずは、前後方向・左右方向・水平回転方向の姿勢制御に役立っています。
また、土踏まずのアーチ形状がバネのように作用して、足にかかる衝撃を緩和させ働きもしています。
生まれたばかりの赤ん坊には土踏まずはありません。
人が直立二足歩行を行うことで次第に土踏まずが形成されていきます。
土踏まずがあるのは人間だけです。
土踏まずが正常に形成されない原因としては、足に合わない靴を履くなどがあります。
足の使われ方が正しくない場合、土踏まずが正常に形成されないことがあります。
土踏まずが正常に形成されていない足のことを「扁平足」と呼びます。
土踏まずは、外観上で確認できなくても骨格としては形成されていることがあります。
見かけが平らの足裏だからといって扁平足とは限りません。
扁平足の者は、脚が疲れやすいと言われています。
その理由は、必要以上の脚力を使ってバランスを取っているからだと考えられています。
姿勢情報の入力センサーである土踏まずの機能がないことで姿勢制御が遅れることが原因です。
土踏まずの有無が運動能力に顕著な差を生じさせると考えられています。
靴の高機能化で足が過保護になります。
足の過保護を原因として土踏まずが正常に形成されなないと考える人もいます。
その対策として、子供の土踏まずの成育のために下駄や草履が見直されています。
子供の土踏まずの正しい形成のために、はだし教育を試行している学校もあります。
裸足で生活することで土踏まずの成長を促すという考えです。
保育園・幼稚園・小学校などで常に裸足で生活させて、足を鍛える運動を積極的に取り入れているケースもあります。
次に、土踏まずの痛みについて紹介します。
土踏まずの痛み
土踏まずの痛みで最も疑われる病気は「足底筋膜炎」です。
足底筋は、足の指の付け根からかかとまでになります。
足底筋は足の裏ほぼ全部を覆っています。
足底筋にかかった負荷によって細かい断裂が起こり足の裏に炎症がおこります。
足底筋膜炎になったら、炎症を起こした原因を見つけて対策することが大切です。
足底筋膜炎の原因には、
・足底筋への過度な繰り返し負荷
・スポーツなどでの足底筋への過度の負荷などがあります。
足底筋膜炎の症状は、歩行での足裏の痛み・走行での激しい痛みなどがあります。
痛みが起こる場所は、かかとの前方・中央の土踏まず部分・かかとから遠い足底筋膜になります。
足底筋膜炎の治療
土踏まずの痛みで一番多いのは足底筋膜炎です。
歩行や走行での足裏の激しい痛みは足底筋膜炎かもしれません。
足底筋膜炎の疑いを感じたら病院での診察をおススメします。
足底筋膜炎の治療の基本は休息と安静になります。
足底筋膜炎になったら、無理な歩行や足裏絵の負荷を避けるようにしましょう。
足底筋膜炎の痛みには、非ステロイド性抗炎症剤が使われます。
痛風もあります
土踏まずの痛みには痛風もあります。
足底筋膜炎であれば、足裏に負荷を与えないように足底筋膜に休息と安静を与えることで改善します。
痛風は休息と安静では改善しません。
病院で痛風の治療を受けることをおススメします。
土踏まずが痛い病気には、足底腱膜炎や足底線維腫もあります。
足底腱膜炎は、男性よりも女性に多いといわれています。
特徴は、起床時の最初の一歩が痛むことが多いようです。
足底線維腫は、土踏まずのあたりにできる「しこり」です。
“しこり”に触れると痛みます。