接着剤の蓋がくっつかない理由。フタが閉まらない時の対処方法

工作には接着剤(せっちゃくざい)が欠かせません。

中高年世代は、木工やプラモデル製作で接着剤を使った経験がある人も多いのではないでしょうか。

接着剤は、物と物をつなぐ(接着)ために使われる物質になります。

接着剤には、塗料・ラミネート・シーリング材なども含まれます。

塗料やシーリング材が接着剤に含まれるのは、片面を接着するという機能があるからです。

日本では家庭用品品質表示法の適用対象とされているので、「雑貨工業品品質表示規程」に定めがあります。

 

次に、接着剤と接着のこと・瞬間接着剤の蓋がくっつかないのはなぜ?・接着剤の蓋が閉まらない時の対処方法、などの紹介をします。

 

接着剤と接着

 

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5つある接着のメカニズムのなかで、接着剤には3つのメカニズムがあります。

接着剤の接着のメカニズムは「物理的接着」・「化学的接着」・「分散接着」になります。

接着剤の接着メカニズムには、場合によって「拡散接着」も関係することがあります。

接着剤が、被着材(接着するもの)の表面を充分に濡らして次に硬化して接着します。

被着材の接合しようとする面と接着剤が充分に接触していることが大切です。

被着材を接触させるタイミングを逸すると本来の接着力は発揮されません。

被着材を濡らすために、接着剤は液体状&液体に近い流体状になっている必要があります。

流動性のある接着剤を、被着材の接合しようとする面全体に塗布します。

接着剤の塗布には、「はけ」・「ヘラ」・「ローラー」・「コーキングガン」などを利用します。

大量生産対応の塗布方法には、「エア・スプレー」・「ノズルスプレー」・「コーター」・「ビード」・「ディスペンサー」・「ポッティングマシン」などがあります。

接着力は被着材の表面状態に大きく左右されます。

接着剤の効果を高めるには、事前に被着材の表面処理がポイントになります。

被着材の表面を洗浄や研磨して異物を取り除きます。

被着材が金属の場合は、防錆剤・油分・酸化物を除去します。

プラスチックやゴムの成形品などでは、残留離型剤を除去することもあります。

次に、瞬間接着剤の蓋がくっつかないのはなぜ?・接着剤の蓋が閉まらない時の対処方法、などの紹介をします。

 

瞬間接着剤の蓋

 

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瞬間接着剤を使っていると、被着材以外のものを接着して慌てることがあります。

瞬間接着剤を使っていて、指と指をくっつけた経験はありませんか。

接着剤を使う仕事の人は、指と指だけでなく関係の無いものをくっつけた経験が多くあるようです。

瞬間接着剤で、間違ってくっつけてしまっても溶かすための薬品があるので慌てる必要はありません。

瞬間接着剤の蓋がくっつかないのが不思議ではありませんか。

瞬間接着剤の蓋は、確実に中身の接着剤と接しているのにくっつかないですね。

不思議ですが理由があります。

瞬間接着剤の蓋がくっつかない理由は「空気」です。

瞬間接着剤がくっ付くためには、空気と触れる必要があります。

容器に蓋をすると、空気がほとんどないのでくっ付かないようです。

接着剤の蓋はキチンと閉まっているか確認してください。

蓋がキチンと閉まっていなかったり、周囲に付着している接着剤をそのまますると蓋が開かなくなることがあります。

次に、接着剤の蓋が閉まらないときの対策方法の紹介をします。

 

接着剤の蓋が閉まらない

 

瞬間接着剤の蓋がくっつかないのは、空気がほとんど無いからです。

接着剤の蓋が閉まらない時はどうしますか?

接着剤が蓋について少し大きくなっている場合は、ヤスリなどを利用して硬化した接着剤を除去すればOKです。