砂漠と砂丘の違い。日本にある砂丘、砂漠
砂漠と砂丘の違いを知っていますか。
日本でも鳥取砂丘は観光地として人気がありますが、日本の砂漠は聞いたことがありません。
日本には砂漠はないのでしょうか。
砂漠(さばく)の漢字表記には「沙漠」もあります。
砂漠とは、降雨が極端に少なくて砂や岩石の多い土地になります。
砂漠と呼ばれる地域は、年間降雨量が250mm以下です。
降雨量よりも蒸発量の方が多い地域にも砂漠があります。
砂漠地帯では年間降雨量が少ないので、植物がほとんど生息しません。
水分が少ないので、日中と夜間の気温差が激しいという特徴があります。
気温の日較差(にちかくさ)が激しいので、農業には適さず、人間の居住も難しくなっています。
次に、砂漠と砂丘の違い・日本の砂漠、などの紹介をします。
砂漠
砂漠と砂丘の違いを分かるために「砂漠」の概要を紹介します。
砂漠は降雨量が極端に少ないか、降雨量よりも蒸発量が多い地域です。
砂漠には、熱帯砂漠・亜熱帯砂漠・温帯砂漠があります。
熱帯砂漠は、緯度10~20℃の大陸の海岸線に見られます。
海岸沿いに細長く広がり砂漠の範囲は狭いものが多くなります。
降雨量が非常に少なく極度に乾燥しています。
アタカマ砂漠・ナミブ砂漠などがあります。
亜熱帯砂漠は、緯度20~30℃に見られる砂漠です。
サハラ砂漠・カラハリ砂漠・オーストラリア、などにあります。
温帯砂漠には、雨陰砂漠と内陸砂漠があります。
「雨陰砂漠」は、パタゴニアなど緯度35~50℃にあります。
「内陸砂漠」は、海から遠く水蒸気の供給量が少ない地域に生じます。
ゴビ砂漠・タクラマカン砂漠、などがあります。
次に、砂丘のこと・日本の砂漠、などの紹介をします。
砂丘
砂漠と砂丘の違いを分かるために「砂丘(さきゅう)」の概要を紹介します。
砂丘とは、風によって運ばれた砂が堆積して出来た丘状の地形です。
砂丘は、砂量が十分あって風が強く乾燥している場所に出来やすくなります。
砂丘の形状や規模は、卓越風の強さ・砂の供給量・地盤の原形・植物の植生、などで決まります。
日本の砂丘には、
・石狩砂丘(北海道)・紅葉山砂丘(北海道)・猿ヶ森砂丘(青森県)
・庄内砂丘(山形県)・志多見砂丘(埼玉県)・鷲宮砂丘(埼玉県)
・高野砂丘(埼玉県)・内灘砂丘(石川県)・中田島砂丘(静岡県)
・浜岡砂丘(静岡県)・鳥取砂丘(鳥取県)・古浦砂丘(島根県)
・吹上浜(鹿児島県)などがあります。
次に、日本の砂漠の紹介をします。
日本の砂漠
砂漠と砂丘の違いは、砂漠は降雨量が極端に少ない、岩石や砂礫の広大な荒地です。
砂丘は、風で運ばれた砂が堆積してできた丘状の地形です。
唯一日本の砂漠と言われている地域は東京都にあります。
伊豆大島にある「裏砂漠」です。
砂漠の定義からは外れるので厳密には砂漠ではありませんが、日本とは思えないような雄大な自然を感じられる場所です。
伊豆大島の「裏砂漠」は、広大な黒い砂漠と地面に這いつくばうように低く生えている植物が印象的です。