降水量、降雨量との違いと使い方。測り方も番う?
降水量と降雨量の違いを子供に聞かれたらどのように教えてあげますか。
降水量の測り方と降雨量の測り方も違うのか気になります。
降水量○○mmとテレビなどで聞くことがあります。
降水量が1時間で1mmとなる水の量は、1平方メートルの面積に1mmになります。
100cm×100cmの面積に1mm(0.1cm)は1000立方センチメートルになります。
1立方センチメートルとは1リットルの水になります。
通常は、降水量1時間1mm未満の雨であれば、短い距離であれば傘無でも歩けそうです。
1時間1mmの降水量を超えると傘が必要になります。
大雨注意報は、1時間に20~40mmの降水量になります。
大雨警報は、1時間に40~60mmの降水量になります。
世界の最多降水量記録には1分間に38mmの降水量の記録があります。
フランス海外領のグアドループ島が1分間・38mmの観測地点です。
フランス海外領のレユニオン島 シラオスには、24時間で1870mmの降水量の記録があります。
次に、降水量と降雨量の違い・降水量・降雨量の測り方などを紹介します。
降水量
降水量・降雨量の違いや、降水量・降雨量の測り方を分かるように「降水量」の概要を紹介します。
降水量とは、大気から地表に落ちた氷を含む水の量になります。
気象台の雨量計や、アメダスなどで雨や雪を観測し計測します。
降水量は、通常は水に換算した体積を単位面積で除した値を「mm」で表します。
雨量計で観測する降水量は、一定時間の間に雨量計に入った雨・雪・霰・雹などの体積の合計を指します。
降水量とは、物質としての水が降った量になります。
降水量は「0.5mm」単位で計測されます。
10分間降水量・1時間降水量・日降水量などとして発表されます。
日本での10分間降水量の記録NO1は、新潟県阿賀町室谷の「50mm」です。
1時間降水量記録NO1は、千葉県香取市と長崎県長崎市長浦岳の「153mm」です。
日降水量記録NO1は、高知県安芸郡魚梁瀬の「851.5mm」です。
降雨量
降水量・降雨量の違いや、降水量・降雨量の測り方が分かるために「降雨量」の概要を紹介します。
降水量は、一定時間の間に雨量計に入った雨・雪・霰・雹などの体積の合計を指しますが、降雨量は「雨」だけの観測・計測です。
降水量は、一定時間の間に雨量計に入った雨の体積になります。
雨が多き季節には、天気予報が気になります。
天気予報では「晴れ時々雨」や「晴れ一時雨」などの表現が使われています。
天気予報の「時々」・「一時」・「のち」は次のように使われています。
「時々」は、降雨が断続的に続いて、その継続時間が予報期間の1/2未満の場合になります。
「一時」は、降雨が連続的に続いて、その継続時間が予報期間の1/4未満の場合になります。
「のち」は、予報期間内の前と後で天気が異なるときで、降雨が後ろになる場合になります。
降雪量
降水量と降雨量の違いは、雨量計に入った雨・雪・霰・雹などの体積の合計量か、雨だけの体積かになります。
降水量と降雨量の測り方は同じです。
降水量には降雨量の他にも降雪量も含まれます。
降雪には、気象用語としては霰などの固形の降水も含まれます。
積雪に対しては、一定期間内に降った雪の量を降雪の深さまたは降雪量と言います。
2005年9月以前は気象台と有人の測候所では雪板を用い、9時・15時・21時に新たに降り積もった雪の深さを観測していました。
2005年10月以降も積雪計のない地点では雪板による観測が行われています。