服や犬についたひっつき虫(ひっつきもっつき)のとり方
ひっつき虫(ひっつきむし)の取り方を知っていますか?
ひっつき虫の上手な取り方は、犬を飼っている人に役立つのではないでしょうか。
ひっつき虫は、鉤やフックなどの「かぎ針」や「逆さとげ」によって人や犬などの動物の衣服や皮膚に引っかかったり、粘液によって張り付きます。
ひっつき虫は、植物の種子や果実の俗称になります。
「ひっつき虫」の別称には、「くっつき虫」・「ひっつきもっつき」・「あばづぎ」などもあります。
次に、ひっつき虫のこと・ひっつき虫のくっつく仕組み・ひっつき虫の取り方などの紹介をします。
ひっつき虫
ひっつき虫の衣類からの取り方を紹介する前に、「ひっつき虫」のことを紹介します。
「ひっつき虫」は「虫」と呼びますが昆虫ではありません。
植物の種子や果実の俗称です。
山林や原野などを歩いたあとで衣類を見ると、植物の種子が引っかかっていることが良くあります。
植物のくっつく仕組みである付着装置の「針」や「鉤」で嫌な思いをすることがあります。
場合によっては肌や衣類が傷つくこともあります。
人や動物などの移動するものにくっつくことで生息地域を広める植物の適応能力です。
ひっつき虫は、棘が若干堅くて痛いので子供同士のいたずらや遊び道具にもなります。
次に、ひっつき虫のくっつく仕組み・ひっつき虫の衣類からの取り方や犬からの取り方を紹介します。
ひっつき虫のくっつく仕組み
ひっつき虫の衣類からの取り方やひっつき虫の犬のからの取り方を紹介する前に、「ひっつき虫のくっつく仕組み」を紹介します。
「ひっつき虫」のくっつくための仕組みを持った植物には、「鉤を持つもの」・「細かい鉤が密生するもの」・「逆さとげをもつもの」・「鉤になるもの」・「粘液をだすもの」などがあります。
「鉤を持つもの」は、表面に突き出した針の先の鉤によって引っ掛かります。
オナモミ属(キク科)・ヤブジラミ属(セリ科)・キンミズヒキ(バラ科)・ハエドクソウ(ハエドクソウ科)・クリノイガ(イネ科)などです。
「細かい鉤が密生するもの」は、並んでいる小さな鉤が面ファスナーのように張り付きます。
ヌスビトハギ属(マメ科)・ヤエムグラ(アカネ科)などです。
「逆さとげを持つもの」は、逆向きのとげのある突起でくっつきます。
センダングサ属(キク科)・チカラシバササクサ(イネ科)などです。
「鉤になるもの」は、表面から突き出て折れ曲がって寝た針でくっつきます。
イノコズチ属(ヒユ科)などです。
「粘液を出すもの」は、表面の粘液毛で粘り着きます。
メナモミノブキ(キク科)・チヂミザサ(イネ科)などです。
次に、衣類や犬にくっついたひっつき虫の取り方を紹介します。
ひっつき虫の取り方
ひっつき虫の取り方(衣類や犬)を紹介します。
服の素材よりも柔らかいウェットティッシュに引き寄せられるので簡単にとれます。
キッチンにある「うろこ取り」でもひっつき虫を取れます。
魚のうろこを取るように、服の上を滑らせてください。
長いとげのひっつき虫であれば、定規を使って取れます。
10~15cmの定規で、引っかかっている部分を浮かすように押し上げます。
粘着性のあるひっつき虫がくっついたら、風通しの良い場所で半日ほど陰干しします。
粘着性のあるベタベタがパサパサに乾いて簡単にとれます。
犬にくっついたひっつき虫は、
・毛をハサミで切る
・スリッカーを使ったブラッシング
・犬用コームを使う
・シャンプーをするなどで取れます。