手ぬぐい、タオル、ハンカチの違い。手ぬぐいはタオル代わりになる?
タオルと手ぬぐいの違いや、手ぬぐいとハンカチの違いを知っていれば日常生活で役立ちます。
タオルの英語表記は「towel」です。
タオル地の布で作られた手ぬぐいをタオルと呼びます。
タオルは、サイズや用途によって、「フェイスタオル」・「バスタオル」・「ビーチタオル」・「スポーツタオル」などに分類されます。
寝具にタオル地のタオルケットがあります。
手ぬぐい(手拭)は、木綿の平織りの布です。
汗や顔や手を洗った後の水を拭ったり、入浴時に体を洗ったりするために手ぬぐい(手拭)が使われています。
手ぬぐい(手拭)は、水を拭ったり・体を洗うだけでなく、寒暑除け・塵除け目的や、祭礼の装身具として頭にかぶるなどにも使われます。
ハンカチの英語表記は「handkerchief」は、日常生活で使う四辺を一にする正方形の布です。
ハンカチの正式名称は「ハンカチーフ」です。ハンカチは「手巾(しゅきん)」とも言います。
次に、タオルと手ぬぐいの違い・手ぬぐいとハンカチの違いを紹介します。
タオル
タオルと手ぬぐいの違いを分かるためにタオルの概要を紹介します。
タオル地は、吸水性や肌触りに特化するために表面にループ状の細かい糸(輪奈)が飛び出している布地です。
タオルの布地は粗く通気性に富むものが一般的です。
タオルは用途によって基となっている部分の厚みに違いがあります。
タオル地の起毛部分は数ミリ程度です。
全体の厚みは1cm以内が一般的です。
風合いや高級感を増すために長い起毛を持っているタオルや、起毛部分を減らした手ぬぐいのようなタオルもあります。
タオルは、安価で使いやすいので、引っ越し・年始の挨拶回り・内祝・歳暮などで渡す物に利用されています。
タオルは企業の宣伝で利用される粗品としても人気があります。
タオルの用途は、濡れたものを拭く・濡らして汚れをふき取るなどになります。
肌触りが良いことから人の体を拭くために利用されることが多く、用途にもよって様々なタイプがあります。
次に、手ぬぐい(手拭)のこと・手ぬぐいとハンカチの違いを紹介します。
手ぬぐい(手拭)
タオルと手ぬぐい(手拭)の違いを分かるために手ぬぐい(手拭)の概要を紹介します。
江戸時代の手ぬぐい(手拭)は、幅は約34.8cm~反物の並幅の約36~38cmでした。
長さは約94.6cmでした。
現在の手ぬぐい(手拭)は約90cm×35cm程度の大きさです。
手ぬぐい(手拭)の寸法が違うのは、
・「一反」の布から8~11本を裁断したために大きさが規格として曖昧になっていること
・着物を作成した時の反物の端切れからも手ぬぐい(手拭)が作られたなどの理由によります。
手ぬぐい(手拭)の端が縫われていないのは、清潔を保つ為水切れをよくして早く乾くようにした工夫です。
手ぬぐい(手拭)の柄には、晒(素地・白地)・藍染・無地・白地に柄を施したものなどがあります。
タオルを手ぬぐい(手拭)ということもあるので、タオル地のものと区別するために「日本手拭」などと言う場合もあります。
次に、手ぬぐいとハンカチの違いを紹介します。
ハンカチーフ
タオルと日本手ぬぐい(手拭)の違いは、表面にループ状の起毛部分があるか否かです。
手ぬぐいとハンカチの違いを分かるためにハンカチ(ハンカチーフ)の概要を紹介します。
ハンカチ(ハンカチーフ)の素材は、綿・絹・麻(リネン)などの吸水性に優れた織物になります。
近年は清潔志向の生活環境を反映して、抗菌加工を施した素材を使ったハンカチ(ハンカチーフ)もあります。
ハンカチの大きさは、標準タイプで、45cmの正方形です。
大きいハンカチ(ハンカチーフ)は正方形の一辺が50cmのタイプもあります。
小さいハンカチ(ハンカチーフ)は、正方形の一辺が25~20cmのタイプもあります。