充分と十分の違い、正しい使い方。それだけでじゅうぶんはどっち?
充分と十分の違いを知っていますか。
日常生活の中では、それだけで充分やじゅうぶん満足したなどと言いますが、「充分」と「十分」の正しい使い分けが正しいのか気になりませんか。
「充分」と「十分」の違いを理解していれば、恥ずかしい思いをすることもありません。
電子メールや手紙を書くときにも安心して「充分」と「十分」を使い分けて書けます。
「充分」と「十分」の違いを理解して正しい使い分けができれば、“それだけで充分”や“じゅうぶん満足した”などの使い分けを間違うこともありません。
次に、「充分」と「十分」の違いと、「それだけで充分」や「じゅうぶん満足した」などの使い方を紹介します。
充分
「充分」と「十分」の違いを知るために、「充分」の概要を紹介します。
“車にはじゅうぶん気をつけて“と言う場合の「じゅうぶん」の漢字は「充分」と「十分」のどちらになるでしょうか?
基本的には「充分」も「十分」も正解になります。
「充分」は「十分」に対して区別をつけるための当て字という意味もあるようです。
「充分」と「十分」が使われるシーンでは、どちらも満たしているという意味で使われます。
国語辞典でも同じような意味で記載をされています。
「充分」は、精神的に満たされている感情と考えられるようです。
「十分」は、物理や数字などが満たされていると考えられるようです。
「充分」は精神的な満足感を表す場合、「十分」は数値的な満足感を表す意味で使うことが主流になっているようです。
「それだけで充分」は精神的な満足になります。
「じゅうぶん満足した」の場合は、「充分」の漢字を使う場合は精神的な満足になります。
十分
「充分」と「十分」の違いを知るために「十分」の概要を紹介します。
「じゅうぶん」とは、「10割」を表す意味の言葉とされています。
10割を表す言葉であれば「十分」が良いと考えられます。
それだけで十分は数値的な満足になり、それだけで充分は精神的な満足になります。
「じゅうぶん満足した」のケースでは「十分」の漢字を使えば数値的な満足になります。
現在では、本来の意味を理解しながら前後の脈略を考えて使い分けをすることが多いようです。
意味合いと受け取り方は時代と共に変化します。
「充分」と「十分」をチョットしたさじ加減で使い分けるのは難しいですね。
「充分」と「十分」の使い分け
「充分」や「十分」の違いを正しく知っていれば、「それだけで充分」を使うシーンを間違うことはありません。
また、じゅうぶん満足したときの「充分」と「十分」の使い分けが正しくできます。
「充分」は、精神的な満足の場面で使うことが多いですが、実際の量を表す数字を表すとしてもそこまで違和感はありません。
ビジネスシーンで使う場合は「充分」で統一できるとも考えられます。
多くのビジネスシーンではトータルの文章内で意味が伝わることを求めています。
ビジネスシーンでは、伝えたい内容を正しく理解しやすいようにすればよいので「充分」で統一できるのではないでしょうか。
言葉や意味にちょっと気難しい人を相手にした場合では「充分」と「十分」を統一して使うのは難しいので避けたほうが無難です。
「十分」は数値的な満足感の意味合いで使うので、「十分」で統一するのは難しいですね。
只、「十分」の方が使われてきた歴史が古いことを考えると、年配の人に対しては「充分」よりも「十分」のほうが良いとも考えられます。
状況を把握しながら、「充分」と「十分」を自らのさじ加減で使い分けるしかなさそうです。