季節風とはどのような風?季節風の種類、特徴、偏西風との違い
季節風とはどのような風か知っていますか。
日本には季節風につけられた多くの種類の名前があります。
偏西風は季節風とどこが違うのでしょうか。
次に、季節風とはどのような風・季節風の種類・偏西風を紹介します。
季節風とはどのような風
季節風とはどのような風でしょうか。
季節風とはモンスーンのことです。
季節風は、卓越風といわれる夏と冬で風向がほぼ正反対になる風になります。
モンスーンの語源は,アラビア語の季節風の意味です。
アラビア海で半年交代で吹く南西風と北東風をモンスーンと呼んでいたようです。
インドや東南アジアのモンスーン(季節風)では,南西季節風によってもたらされる雨季を指す場合もあります。
季節風は気象学的には、大陸と海洋間の大気加熱の差が夏と冬で逆転して引き起こされる季節的な変化になります。
季節風の地理的分布では、熱帯季節風・亜熱帯季節風・温帯季節風(中緯度季節風)・寒帯季節風があります。
世界で最も季節風が卓越している地域は、南アジアと東南アジア・中国・日本を含む東アジアになります。
日本でみられる梅雨も、夏のアジアの季節風と密接に関連しています。
日本など東アジアの冬の季節風は日本海側に大雪をもたらしています。
次に、季節風の種類や偏西風と季節風の違いなどを紹介します。
季節風の種類
季節風とはどのような風かを簡単に説明すると、夏と冬で風向がほぼ正反対になる卓越風です。
日本の季節風は、海から陸への風で夏に吹く南東の風と、陸から海への風で冬に吹く北西の風になります。
季節風の種類と名前を紹介します。
春の季節風には春一番・春疾風(はるはやて)・東風(こち)があります。
夏の季節風には、山背(やませ)・南風(はえ)があります。
秋の季節風には、初嵐・野分Z(のわき)があります。
冬の季節風には、木枯らし・からっ風があります。
春一番は、立春から春分の期間で初めて吹いた強風になります。
春疾風は、春の風がとくに強く吹いた時に使われます。
東風は、春に吹く東の風のことです。
山背は、梅雨頃に吹く冷たく湿った東寄りの風です。
南風は真南から吹く風で、黒南風・新南風・白南風などの別名もあります。
初嵐は、秋の初めころに吹く強い風です。
野分は、草木を揺らすほどの強い風です。
木枯らしは、晩秋から初冬にかけて吹く強い北寄りの風です。
からっ風は、冬の終わりから春にかけて関東地方で吹く乾燥した強い風です。
次に、偏西風を紹介します。
偏西風
季節風とはどのような風か一言でいえばモンスーンです。
日本には季節風につけられた多くの種類の風があります。
偏西風とは、北緯または南緯30~60度付近にかけて中緯度上空にみられる定在的な西寄りの風のことになります。
偏西風は高度とともに強くなり対流圏界面付近で風速が最大になります。
冬季には対流圏界面付近で毎秒100mに達するジェット気流が生まれます。