鳩が平和の象徴と呼ばれている理由。そのほかの平和の象徴は?
どうして鳩が平和の象徴になったか理由が分かりますか。
平和の象徴とされるもので鳩以外にはどのような植物やサインがあるのでしょうか。
平和の象徴の動物では鳩が良く知られています。
鳩は、ハト目・ハト科に属する鳥類になります。
鳩の姿の特徴は、・体に比べて頭が小さいこと・胸骨や胸筋が発達してずんぐりとした体型であることです。
胸が発達している人に対して「鳩胸」などということもあります。
ハト目は世界で約42属290種あります。
日本の在来種の鳩には5属13種がいます。
カラスバト属・キジバト属・ベニバト属・キンバト属・アオバト属の5属になります。
カラスバト属には、カラスバト・アカガシラカラスバト・ヨナクニカラスバト・リュウキュウカラスバト・オガサワラカラスバトがいます。
キジバト属には、キジバト・リュウキュウキジバト・シラコバトがいます。
ベニバト属にはベニバトがいます。
キンバト属にはリュウキュウキンバトがいます。
アオバト属には、アオバト・リュウキュウズアカアオバト・チュウダイズアカアオバトがいます。
次に、鳩が平和の象徴と呼ばれている理由や、鳩以外の平和の象徴の動物や植物や物を紹介します。
鳩が平和の象徴の理由
鳩が平和の象徴になったのは2つのことが理由だと考えられます。
鳩の群れを成す性質と旧約聖書のノアの箱舟の伝説です。
群れを成す性質からは平和的な集団が連想されます。
旧約聖書のノアの箱舟の伝説は、箱舟から鳩を放ったらオリーブの葉をくわえて戻ってきたことから、ノアは水が引き始めたことを知ったとされています。
「オリーブの枝をくわえた鳩」のデザインが世界にこれが広まったのは、1949年パリ国際平和擁護会議でピカソがデザインした鳩のポスターからだとされています。
日本で“鳩=平和(ピース)”のイメージが定着したのは、「煙草のピース」だとされる説があります。
鳩以外の平和の象徴
鳩以外の平和の象徴では鳩がくわえているオリーブが良く知られています。
オリーブが平和の象徴とされているのは、古代ギリシアが始まりではないかという説があります。
古代ギリシアではオリーブは「平和」と「勝利」の象徴とされていました。
オリーブは「平和」と「勝利」の象徴とされるのはギリシア神話によります。
女神アテナと海の神ポセイドンとの争いで、力のポセイドンにたいしてアテナはオリーブの樹を植えて対抗したそうです。
多くの人々がアテナを守護神に選んだことで、アテナは知恵と勝利の女神とされました。
オリンピア大祭の優勝者には月桂樹の冠とギリシア産最高級のオリーブオイルが授与されたそうです。
Vサイン
鳩は平和の象徴としてオリーブとともに良く知られています。
オリーブや鳩以外の平和の象徴にはVサイン(ピースサイン)があります。
日本でのVサイン(ピースサイン)は、微笑みながら顔の近くでV字を外に向かって作ります。
Vサイン(ピースサイン)は楽しさや親しみやすさを表現しています。
Vサインの本来の意味は勝利のアピールでしたが、現在はピースサインとして平和をイメージするサインとしても多く用いられています。
勝利のVサインが平和のピースサインとなったのは反戦デモだと考えられます。
1960年代にはベトナム戦争に対して盛んに反戦デモが行われるようになりました。
反戦デモ参加者が報道陣のカメラへのアピールに、平和をイメージしてピースサインを広く用いました。
1960年代に盛んだったヒッピー文化の中でも、平和を願うピースマークが広く使われたこともピースサインの普及につながったと考えられています。