ひょう(雹)、みぞれ(霙)、あられ(霰)、雪の違いと定義
ひょう(雹)、みぞれ(霙) あられ(霰) 雪 違いを知っていれば子供に聞かれたときにスムーズに答えられます。
多くの人は、ひょう(雹)・みぞれ(霙)・あられ(霰)・雪の正確な違いを曖昧にしたまま適当に表現しているのではないでしょうか。
ひょう(雹)・みぞれ(霙)・あられ(霰)・雪の正しい意味を理解していれば、ニュースなどを見ても正しく判断できます。
雪は大気中の水蒸気からつくられた氷の結晶の雪片や積雪の状態を指します。
氷の結晶の雪片が空から落下してくることを降雪と呼んでいます。
雪は降水現象の1つになります。
氷の形態での降水は雪だけでなく、ひょう(雹)・みぞれ(霙)・あられ(霰)・とうう(凍雨)・さいひょう(細氷)(ダイヤモンドダスト)などがあります。
次に、ひょう(雹)、みぞれ(霙) あられ(霰) 雪の違いについて紹介します。
雪
ひょう(雹)、みぞれ(霙) あられ(霰) 雪の違いを理解するために雪の概要を紹介します。
雪は氷の結晶の降水現象です。
雪の状態を細かに表現すると、淡雪・薄雪・粉雪・細雪・どか雪・べた雪・ぼたん雪・綿雪などになります。
氷の結晶の降水現象である降雪は慣習的に7つに分類されています。
こな雪(粉雪)・たま雪(玉雪)・はい雪(灰雪)・わた雪(綿雪)・もち雪(餅雪)・べた雪・みず雪などがあります。
こな雪(粉雪)は、さらさらとした粉末状の乾燥した雪になります。
極寒の地域で見られます。
パウダースノーとも呼ばれています。
たま雪(玉雪)は球形をした雪になります。
はい雪(灰雪)は、灰のようにひらひらと舞いながら降りてくる雪になります。
雪片にやや厚みがあります。
雪片が日光に当たると陰影ができて灰色の影ができます。
わた雪(綿雪)は綿の様な大きな雪片の雪になります。
綿雪の特徴は水分を含んで重雪なことです。
温暖多湿の降雪地帯に多い雪です。
もち雪(餅雪)は雪の塊が餅のように柔らかくて自由に形状を変えられる水分を多く含む雪になります。
べた雪はもち雪よりも水分を多く含んだベチャっとした雪です。
べた雪は「ぼた雪」や「ぼたん雪」と呼ばれることもあります。
みず雪(水雪)は、べた雪よりもさらに融解が進んだ水気の多い雪になります。
みぞれはみず雪と同じになります。
ひょう(雹)とみぞれ(霙)
ひょう(雹)、みぞれ(霙) あられ(霰) 雪の違いを理解するために、ひょう(雹)とみぞれ(霙)の概要を紹介します。
ひょう(雹)は氷(固体)の降水現象ですが雪と違うのは氷の粒の大きさです。
ひょう(雹)の氷の粒の大きさは直径5mm以上になります。
ひょう(雹)は冬季以外の季節に降りやすい傾向があります。
春や秋にひょう(雹)が降ったニュースに驚いたことはありませんか。
ひょう(雹)が降る予報がでたときは外出を控えた方が無難です。
大きい雹は直径2~3cmにもなり、落下速度も時速数十キロを超えます。
雹が当たって大けがをした人もいます、外出先で雹が降り出したらスグに軒下や屋内に避難してください。
みぞれ(霙)は融解が進んだ水気の多い雪です。
みぞれ(霙)はみず雪(水雪)とも呼ばれています。
みぞれ(霙)は積雪することがない雪なので、子供にとっては残念な雪です。
あられ(霰)
ひょう(雹)、みぞれ(霙) あられ(霰) 雪の違いを理解するためにあられ(霰)の概要を紹介します。
あられ(霰)もひょう(雹)と同じく氷(固体)の降水現象になります。
あられ(霰)とひょう(雹)の違いは氷粒の直径です。
ひょう(雹)の氷粒の直径は5mm以上でしたが、あられ(霰)は直径5mm以下の氷粒になります。
あられ(霰)は「雪あられ」と「氷あられ」に区別されます。
「雪あられ」は雪の周りに水滴がついた白色不透明なものになります。
「氷あられ」は白色半透明~不透明の氷の粒になります。
天気予報では、「雪あられ」は雪として、「氷あられ」は雨として扱われているようです。