現代型栄養失調の原因と症状。肌や皮膚にもでる?
現代型栄養失調の人が増えているようです。
飽食の時代なので栄養過多だったら分かりますが、栄養不足の状況など想像できませんね。
一般的な栄養失調とは、体を動かすエネルギーが不足している状態(低栄養)になります。
社会的には貧困状態が栄養失調の原因になります。
栄養を十分摂取できない貧困状態が原因とされています。
栄養素が不足している栄養失調は、医学的には欠乏症と呼ばれています。
医学的に見た栄養不良の一般的な原因は、タンパク・エネルギー栄養失調か微量栄養素栄養失調になります。
現代型栄養失調は、タンパク・エネルギー栄養失調ではありません。
食習慣の乱れや偏食を原因とした微量栄養素栄養失調だと考えられます。
微量栄養素栄養失調は、生活習慣病のリスクを高めるので注意が必要です。
微量栄養素には、ビタミン類・ミネラル類があります。
三大微量栄養素欠乏の栄養素は「鉄」・「ビタミンA」・「ヨウ素」になります。
微量栄養失調になると、体に少量必要なビタミンや微量元素などが不足して病気になります。
体の正常な機能を損ない、生活習慣病だけでなくいろいろな病気に繋がります。
ビタミン欠乏症では、ビタミンC不足の壊血病・ビタミンB1欠乏の脚気・ナイアシン欠乏のペラグラ・ビタミンA欠乏の病気への抵抗能力低下などがあります。
次に、現代型栄養失調の紹介をします。
現代型栄養失調の原因
現代型栄養失調の原因は微量栄養素の摂取不足です。
現代型栄養失調の原因は、ビタミン類やミネラル類などの微量栄養素不足で引き起こされています。
近年の食生活は欧米型になってカロリー・タンパク質・脂質・糖質は十分すぎるほど摂取しています。
しかし、栄養素のバランスが悪いので、タンパク質・脂質・糖質を燃焼させるビタミン類やミネラル類や食物繊維が不足しています。
ビタミン類やミネラル類や食物繊維は、摂取した栄養成分を効率よく燃焼したり排泄するのに欠かせない栄養素です。
ビタミン類やミネラル類の不足は、栄養成分の不完全燃焼につながります。
食物繊維の不足は腸内環境の悪化や便秘に繋がります。
大量摂取の栄養成分の不完全燃焼は、栄養失調だけでなく生活習慣病の原因にもなっています。
近年はマグネシウム不足が問題になっています。
マグネシウム不足は、高血圧・肥満・動脈硬化などの生活習慣病の原因です。
マグネシウム不足が、メタボリックシンドロームや心筋梗塞に関係していることが明らかになっています。
現代型栄養失調の症状
現代型栄養失調の原因は、ビタミン類・ミネラル類・食物繊維不足です。
タンパク質・脂質・糖質は摂りすぎるくらいなのに、燃焼や排泄をサポートする栄養成分が不足しています。
現代型栄養失調の症状には、肥満・貧血・結核・肺炎・アレルギー・女性の場合の貧血や更年期障害などがあります。
微量栄養素不足の現代型栄養失調は死亡率上昇にも関係していると考えられています。
ビタミン類・ミネラル類・食物繊維の摂取を考えた食生活にしませんか。
現代型栄養失調のチェックリスト
現代型栄養失調になっていないかのチェックリストがあります。
微量栄養素不足の現代型栄養失調は、老化・うつ・精神疾患・肥満・更年期障害・貧血・結核・アレルギー・肺炎などにつながります。
チェックリスト項目が気になったら食生活を見直してください。
・肥満が心配で野菜中心の食事になっている
・肉類をたべることが少ない
・糖質タップリの栄養ドリンクやスポーツドリンクをよく飲む機会が多い
・食事がごはんや麺類などの炭水化物中心になっている
・お酒の摂取量が多い
・動物性の油の摂取量が少ない
・インスタント食品中心の食生活になっている
・野菜や果物を食べない
・風邪ぎみの期間が長い
・冷え性になってきた
・精力がないなどです。