指先が黒い原因と懸念される病気と対処方法
指先が黒い場合は皮膚の病気の疑いがあります。
指先が黒い病気には、「レイノー現象」・「強皮症」・「ウィルス性イボ」・「メラノーマ」などがあります。
「ウィルス性イボ」は尋常性疣贅とも言われます。
「メラノーマ」は悪性黒色種とも呼ばれます。
レイノー現象は、冬の冷たい外気や冷たい水仕事などによって発症します。
指先の血行が悪くなることが原因です。
皮膚が白色や赤黒い色に変色するレイノー現象では指先のしびれを伴うこともあります。
一般的には軽いレイノー現象は、指先を温めれば30分程度で元の色に戻ります。
レイノー現象は再発を繰り返すことが多い症状です。
別の病気が隠されている場合もあるので、繰り返す時には病院での診察をおススメします。
指先が黒いレイノー現象では、指先の血行不良の他にも「薬剤」・「科学物質」・「貴金属アレルギー」などの原因があります。
レイノー現象の予防では、指先を冷やさないようにすることです。
「手袋」・「靴下」・「温水」などで温めるなどしましょう。
次に、指先が黒い病気である、「強皮症」・「ウィルス性イボ」・「メラノーマ」の紹介をします。
強皮症で指先が黒い
指先が黒い病気に強皮症があります。
指先が黒い・指先の皮膚が硬い・指先がつっぱる感じなどは、「限局性強皮症」と「全身性強皮症」の疑いがあります。
「限局性強皮症」は、皮膚硬化が皮膚の一部だけに限られる病気です。
「全身性強皮症」は、皮膚だけでなく血管や内臓にも同時に症状が現れる病気です。
レイノー現象や、指先の皮膚の硬化や手指の変形などあるときには、速やかに病院で診察を受けてください。
ウィルス性イボで指先が黒い
指先が黒い病気にウィルス性イボがあります。
ウィルス性のイボは、ホクロのような黒いできものです。
ウィルス性イボでは、“できもの”の中に黒い小さな点がたくさん見られます。
ウィルス性のイボは、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」と呼ばれるウィルスの一種が皮膚に感染して発生します。
ウィルス性のイボは、免疫力が低下している時に傷口から感染して発症します。
ウィルス性のイボは、免疫力によって自然治癒することもあります。
但し、自然治癒には数年かかりますし、放置すればイボが増えたり周囲の人に感染することもあります。
ウィルス性のイボに気付いたらすぐに病院で治療を開始しましょう。
主な治療法には、液体窒素療法・レーザー療法・ヨクイニン内服・漢方・エタノール湿布療法などがあります。
メラノーマで指先が黒い
指先が黒い病気にメラノーマがあります。
指先や手のひら、爪の部分に黒いホクロやシミのようなものができていませんか。
黒いホクロやシミが、短期間で急速に大きくなったらメラノーマの疑いがあります。
メラノーマは、皮膚の色素細胞(メラノサイト)ががん化した腫瘍です。
悪性黒色腫とも呼ばれ、悪性度が非常に高いがんなので早期発見・早期治療が大切です。
メラノーマの特徴は、「形がいびつ」・「縁がギザギザ」・「不均一な色調」などがあります。
メラノーマの原因は、紫外線だと考えられています。
過度な日焼けは避けた方が無難ですね。
成人後に気付いたホクロが急速に大きくなった・ホクロの色が濃くなったら早めに皮膚科を受診しましょう。