ハリギリのあく抜き方法と天ぷらの作り方※たらの芽との違い

ハリギリを美味しく食べるにはあく抜きをシッカリすることです。

美味しく食べるには、天ぷら・油炒めなどがあります。

ハリギリとタラノキは似ているのでハリギリの新芽とたらの芽との違いを調べてから山菜取りに行きましょう。

ウコギ科のハリギリとこしあぶらとタラノキの新芽は似ています。

ハリギリ・こしあぶら・たらの芽と“うるし”を間違えて「ウルシかぶれ」の被害に遭う人もいます。

山菜取りの前には、事前に調べるか山菜取りの経験者に話を聞いてからにしましょう。

ハリギリとはウコギ科の落葉高木で樹高は25mで胸高の直径は1mにも達します。

ハリギリの幹は褐色で枝は灰色です。

北海道・本州・四国・九州・朝鮮・中国・樺太などに分布しています。

ハリギリは桐に似ていますが枝や幹に棘が多くあります。

ハリギリを漢字で書くと「針桐」になります。

ハリギリ(針桐)の葉は枝の先に集まっています。

葉身は掌状に5~9裂しています。

葉の表面は無毛で裏面には葉脈上に毛があります。

ハリギリ(針桐)を山菜として食べるのは新芽や若葉になります。

ハリギリの果実には塩分を含むので、塩が貴重であった時代の山里では塩分採取に利用されていたと考えられています。

 

次に、ハリギリのあく抜き方法・ハリギリの天ぷら・ハリギリとたらの芽との違いなどについて紹介します。

 

ハリギリのあく抜き方法

 

f0170180_0403617

 

山菜をあく抜きしないで食べると苦み・えぐみがあり美味しく食べられません。

山菜を美味しく食べる方法はあく抜きしてから調理することです。

ウコギ科の山菜も苦み・えぐみがあるのでシッカリあく抜きしてから調理してください。

ハリギリのあく抜き方法は、ハリギリ200gに対して重曹を4g使用します。

1500ccのお湯に重曹4gを入れれば200gのハリギリのあく抜きができます。

ハリギリの重量に対して重曹比率は2%程度になります。

ステップ1・ハリギリのはかまを取って鍋にいれます。

ステップ2・重曹をハリギリの軸の方に振りかけます。

その上に熱湯をかけて少し混ぜてから落し蓋をしてお湯に沈めます。

ステップ3・軸が柔らかくなったらスグに水に取り、水が透明になるまで水替えします。

ステップ4・たっぷりの水を入れた大きめのボウルに半日以上沈めます。

時々水交換をすればOKです。

 

ハリギリの天ぷら

 

ハリギリのあく抜きでは、芽が溶けないように軸が少し柔らかくなったらスグに水にとることです。

上手にあく抜きができれば苦み・えぐみ・渋みが和らいで清涼感や甘みを感じられます。

ハリギリ(針桐)を美味しく食べるには採取してスグにあく抜きして天ぷらにします。

天ぷらだけでなく油炒めでも美味しく食べられます。

ハリギリの苦み・えぐみ・渋みが苦手な人には、天ぷらが一番おいしく食べられる方法です。

 

ハリギリとたらの芽との違い

 

ハリギリ1_Kalopanay_pictus

 

ハリギリはあく抜きすることで苦み・えぐみ・渋みが和らいで天ぷらで美味しく食べられます。

ハリギリとたらの芽との違いが分からないと、たらの芽だと思って食べたのがハリギリだったりします。

山菜を採取して美味し食べるには違いを知ることが大切です。

ハリギリとたらの芽の違いは「芽の形」です。

たらの芽は新芽の先が開いていますが、ハリギリの芽は尖っています。

次に違いが分かるのは「葉」です。

たらの芽の葉は小さくてハリギリの葉はカエデのような感じで大きいのが特徴です。

木の太さもハリギリは30cmを超えて太くなりますが、たらの芽の木は太くなっても5~10cm程度です。