天気雨を狐の嫁入りと呼ぶ由来

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「狐の嫁入り(きつねのよめいり)」という言葉を聞いたことがありますか。

「狐の嫁入り」は、日本の本州・四国・九州地方の言い伝えです。

「狐の嫁入り」といわれるものには、


・嫁入り行列の提灯の群れを思わせる夜間の無数の怪火


・俗にいう天気雨


・古典の怪談や随筆や伝説などの異様な嫁入り行列、などがあります。

どの狐の嫁入りも、人を化かすといわれていた「狐(キツネ)」と密接な関連があります。

現代においても、「狐の嫁入り」にちなんだ神事や祭事が日本各地で開催されているようです。

 

次に、狐の嫁入りの由来・狐の嫁入りは見てはいけない?・いろいろな説、などの紹介をします。

 

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怪火の狐の嫁入り

 

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狐の嫁入りの由来にはいろいろあります。

狐の嫁入りを見てはいけないという話は、怪火のことではないかと考えられます。

「狐の嫁入り」は、各地で呼び方が違います。

埼玉県草加市や石川県の能登町では「狐の嫁取り(きつねのよめとり)」、静岡県沼津市などでは「狐の祝言(きつねのしゅうげん)」と呼んでいます。

江戸の豊島村では、暗闇に怪火が連続してゆらゆらと揺れるものを「狐の嫁入り」と呼ばれていたようです。

「豊島七不思議」の一つにも数えられています。

宝暦時代の越後国(現・新潟県)の地誌「越後名寄」に、怪火としての「狐の嫁入り」の様子が述べられています。

「越後名寄」には、夜間の怪火が4km近く並んで見えることを「狐の婚」と呼ぶと記されています。

越後国と同様に、日本各地に怪火としての「狐の嫁入り」があります。

・新潟県中頚城郡・新潟県魚沼地方・秋田県・茨城県桜川市

・茨城県桜川市・茨城県西茨城郡七会村・茨城県常陸太田市

・埼玉県越谷市・埼玉県の秩父村・東京都多摩地域・群馬県

・栃木県・山梨県の武川村・三重県・奈良県橿原市・鳥取県の南部町などでは、

夜間の山野に怪火(狐火)が連なって見えるものを「狐の嫁入り」と呼んでいます。

怪火としての「狐の嫁入り」は、結婚先に嫁いでゆく嫁が夕刻に提灯行列で迎えられる様子だと考えられています。

松明を連ねた婚礼行列の様子が、連なる怪火の様子やキツネが婚礼のために灯す提灯と見なされて「狐の嫁入り」と呼ばれたものと考えられています。

 

天候に関する狐の嫁入り

 

「狐の嫁入り」の由来には天候に関する言い伝えもあります。

天候に関する狐の嫁入りは、見てはいけないものではなさそうです。

天候に関する言い伝えは、天気雨直後の様子になります。

関東地方・中部地方・近畿地方・中国地方・四国・九州地方などの日本各地で、天気雨のことを「狐の嫁入り」と呼んでいます。

天候に関する「狐の嫁入り」も各地で様々な呼び名があります。

・青森県南部地方では「狐の嫁取り」

・神奈川県や徳島県では「狐雨(きつねあめ)」

・千葉県では「狐の祝言」

・千葉県の東葛飾郡では「狐の嫁取り雨(きつねのよめどりあめ)」、などと呼ばれることがあります。

 

いろいろな説

 

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天気雨を「狐の嫁入り」と呼ぶのは、晴れているのに突然雨が降るという、嘘のような気象状態だからではないでしょうか。

晴れているのに雨が降るので、何かに化かされているような感覚を感じて「狐の嫁入り」と呼んだものと考えられています。

かつては、キツネには妖怪のような不思議な力があるといわれていました。

キツネの仕業と見なして「狐の嫁入り」と呼んだと考えられています。

天気に関する「狐の嫁入り」には、天気雨のときにはキツネの嫁入りが行なわれているという説もあります。

山のふもとは晴れていても山の上ばかり雨が降る天気雨が多いことを、山の上を行くキツネの行列を人目につかせないようにするため、キツネが雨を降らせると考えられたということのようです。

婚礼というめでたい日にもかかわらないで涙をこぼす嫁もいたので、妙な天気である天気雨を「狐の嫁入り」と呼んだという説もあります。

日照りに雨がふるという異様さを怪火の異様さに転用して「狐の嫁入り」と呼んだともいう説もあります。


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