「年を取る」「歳を取る」正しくはどっち?「年」と「歳」の違い

「としをとる」を漢字にすると、「歳を取る」と「年を取る」があります。

「としをとる」の漢字は「歳」と「年」のどちらが正しいのでしょうか。

また、「年を取る」の語源はなんでしょうか?

全ての動物・植物は「としをとります」。

自分も家族も全ての人間は、毎日年齢を重ねていきます。

去年の誕生日よりも確実に「としをとっています」。

「としをとる」を漢字にした場合、「年を取る」と「歳を取る」ではどちらが正しいのでしょうか。

どちらも間違っていないような気がしますが、どちらが正しいとおもいますか?

 

次に、「年」のこと・「歳」のこと・「歳をとる」と「年をとる」・「年を取る」の語源を紹介します。

 

「年」

 

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日本語での「とし」は、「稲」や穀物を語源としています。

一年周期で稲作を行なっていたため「年」の意味で使われるようになったと言われています。

漢字の「年」は禾に粘りの意味を含む人の符を加えて穀物が成熟するまでの周期を表現しているようです。

「年」は、時間の単位の一つです。

春・夏・秋・冬や雨季・乾季という季節のめぐりが1年になります。

「年」は、元来は春分点を基準に太陽が天球を一巡する周期でした。

「年」の平均は約365.242189日になります(太陽年)。

天文学においての「年」は、1年が365日または366日となって日数が安定しないため、ユリウス年以外は計量的な用途には馴染まないとされています。

計量の標準である国際単位系では、時間の基本単位は「秒」と定められています。

天文学で用いるユリウス年は、正確に31557600秒です。

次に、「歳」のこと・「歳をとる」と「年をとる」・「年を取る」の語源を紹介します。

 

「歳」

 

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「歳」の読みは「さい・せい・とし」があります。

「歳」の意味を辞書で調べると、年齢・年数を数えるのに用いるとなっています。

「歳」の使用例として、「歳月」・「歳費」・「歳末」・年年歳歳などがあります。

「年」と「歳」が組み合わさった「年年歳歳」の意味は、毎年毎年・歳々年々の意味になります。

使用例として「年年歳歳繰り返される恒例の行事です」などがあります。

次に、「歳をとる」と「年をとる」・「年を取る」の語源を紹介します。

 

「歳をとる」と「年をとる」

 

「年」は期間を表す文字で、「歳」は年齢や年数を表す文字になります。

「としをとる」を漢字にした場合、「歳をとる」は年齢を重ねる時で、「年をとる」は年月を重ねる時になります。

日常的には「としをとる」の漢字には、「歳をとる」と「年をとる」のどちらを使っても間違いではなさそうです。

但し、常用漢字表では「歳」に「とし」の訓読みはありません。

ビジネス文書や公用書類・試験では「年をとる」の方が無難だと考えられます。

「年を取る」の語源を考えます。

「とし」は「穀物」や「稲」を意味しています。

古くは「穀物」や「稲」を「とし」と言いました。

稲が実ることも「とし」といったそうです。

「とし」が時の単位の「一年」になったのは、穀物の収穫サイクルを一年として考えるようになったからと考えられています。

穀物の収穫サイクルが一年なので、「穀物をとる」→「としをとる」→「年を取る」→「年を重ねる」になったのではと考えらえます。