若鶏、ブロイラーと地鶏の違い

若鶏、ブロイラーと地鶏の違いは、ブロイラーが短期間で急速に成長させる狙いで作られた肉鶏の一品種で、地鶏とは日本の在来種純系であることです。

ブロイラーは、短期間で急速に成長させる狙いで作られた食肉専用・大量飼育用の雑種鶏の総称になります。

地鶏の飼育には「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」の規定があります。

「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」(JAS法)の定義を満たさない鶏の加工品を地鶏として売ることは「不当景品類及び不当表示防止法」違反の恐れがあるとされています。

国産銘柄鶏ガイドブックには全国の地鶏が紹介されています。

・北海地鶏・中札内地鶏・桜姫鶏・青森シャモロック・南部かしわ

・比内鶏または比内地鶏・やまがた地鶏・川俣シャモ・会津地鶏

・にいがた地鶏・奥久慈しゃも・やさとしゃも・筑波地鶏・栃木しゃも

・上州地鶏他全国にいます。

 

次に、若鶏、ブロイラーと地鶏の違いについて紹介します。

 

ブロイラー

 

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若鶏、ブロイラーと地鶏の違いを知るためにブロイラーの紹介をします。

ブロイラーは、短期間で急速に成長させる狙いで作られた肉鶏になります。

ブロイラーの品種には、チャンキー・コッブ・アーバーエーカなどがいます。

ブロイラーは、数週間で最大2kg前後の肉が取れます。

ブロイラーは徹底した育種改良の研究でつくられています。

自然界の地鶏が成鶏に達するのに4?5ヶ月必要なのと比べると40~50日で成鶏になるブロイラーの生育スピードは驚異的です。

ブロイラーとは、もともとはアメリカの食鶏規格の用語です。

アメリカでのブロイラーは、孵化後2か月半以内の若鶏のことになります。

ブロイルして売るのに適した大きさの鶏であるためブロイラーと呼ばれました。

第二次世界大戦後に「くいだおれ」創業者の山田六郎がアメリカから導入しました。

現在の日本では、毎年6億羽のブロイラーが出荷されています。

 

地鶏

 

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若鶏、ブロイラーと地鶏の違いを知るために地鶏のことを紹介します。

地鶏の飼育には「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」の規定を守って飼育しなければいけません。

「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」規程での地鶏は、

・飼育期間が80日以上

・28日齢以降は平飼い

・1m2当たり10羽以下で飼育しなければならないとされています。

平飼いとは、鶏舎内や屋外で鶏が床面(地面)を自由に運動できるようにして飼育する方法になります。

 

日本の在来種

 

日本農林規格に記載されている在来種とは、明治時代までに国内で成立し又は導入され定着した品種になります。

在来種由来の血液百分率が50%以上の鶏が地鶏として認定されます。

日本農林規格に記載されている在来種には、

・会津地鶏・伊勢地鶏・岩手地鶏・インギー鶏・烏骨鶏

・鶉矮鶏・ウタイチャーン・エーコク・横斑プリマスロック

・沖縄髯地鶏・尾長鶏・河内奴鶏・雁鶏・岐阜地鶏・熊本種

・久連子鶏・黒柏鶏・コーチン・声良鶏・薩摩鶏・佐渡髯地鶏

・地頭鶏・芝鶏・軍鶏・小国鶏・矮鶏・東天紅鶏・蜀鶏・土佐九斤

・土佐地鶏・対馬地鶏・名古屋種・比内鶏・三河種・蓑曳矮鶏

・蓑曳鶏・宮地鶏・地頭鶏・ロードアイランドレッドがいます。