細菌とウイルスの違い。大きさや増え方の違いなど

細菌とウイルスの違いが分からない人も多いのではないでしょうか。

細菌とウイルスには抗生物質は効果あるのでしょうか。

細菌は分類学上のドメインの一つで、古細菌ドメイン・真核生物ドメインとともに、全生物界を三分しています。

生物分類学における「ドメイン」とは、界よりも上の、最も高いランクの階級のことです。

動物・植物・菌類・原生生物などの真核生物と比較して、細菌の構造は非常に単純です。

構造は単純ですが、生息環境は生物圏と考えられる全ての環境に広がっています。

腸内細菌や発酵細菌、あるいは病原細菌として人との関わりも深くなっています。

ウイルスは、他生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体です。

ウイルスは、タンパク質の殻とその内部に入っている核酸になります。

生命の最小単位である細胞をもたないので、ウイルスは非生物とされることもあります。

 

次に、細菌とウイルスの違い・細菌とウイルスに抗生物質は効く?の紹介をします。

 

細菌

 

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細菌とウイルスの違いを分かるために「細菌」の概要を紹介します。

細菌は、大腸菌・枯草菌・藍色細菌などを含む生物群になります。

形状は球菌・桿菌・ラセン菌が一般的になります。

細菌は、通常1~10μm程度の微小な生物になります。

古細菌と同じく核を持たない生物ですが、古細菌から真核生物にいたる系統とは異なる系統に属しています。

1977年までは古細菌も細菌に含まれると考えられていました。

現在では古細菌と細菌はドメインレベルで別の生物とされています。

細菌は、チーズ・納豆・ヨーグルトといった発酵過程において微生物学発展以前から用いられています。

腸内細菌群は食物の消化過程には欠かすことのできない生物です。

病原細菌は人や動物の感染症の原因になっていますが、大腸菌などは分子生物学の有用なツールとして現在でも頻繁に使用されています。

細菌産生の抗生物質には、ストレプトマイシン・クロラムフェニコール・テトラサイクリンなどいろいろ発見されてきています。

次に、ウイルスのこと・細菌とウイルスに抗生物質は効く?の紹介をします。

 

ウイルス

 

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細菌とウイルスの違いを分かるために「ウイルス」の概要を紹介します。

ウイルスは細胞を構成単位としていません。

ウイルスは自己増殖ができませんが、遺伝子を有しているとされています。

非生物と生物両方の特性を持っているウイルスは「非細胞性生物」として位置づけられています。

ウイルスは遺伝物質を持ち、生物の代謝系を利用して増殖します。

ウイルスは、感染して病原体として人や動物に悪影響を与えることがあります。

ウイルスは遺伝物質の違いから、DNAウイルスとRNAウイルスに大別されます。

ウイルスは、真核生物・細菌・古細菌のいずれのドメインにも発見されています。

一般的な生物とウイルスが異なることを紹介します。

・非細胞性で細胞質などを持ちません。

・基本的にはタンパク質と核酸からなる粒子です。

・大部分の生物は細胞内部にDNAとRNAの両方の核酸が存在するが、ウイルス粒子内には基本的にどちらか片方だけしかない。

・ウイルスは一段階増殖して、ウイルス粒子が見かけ上消えてしまう「暗黒期」がある。

・代謝系を持たないので単独では増殖できない。・他生物の細胞に寄生したときのみ増殖できる。

・自分自身でエネルギーを産生しないで宿主細胞の作るエネルギーを利用するなどです。

次に、細菌とウイルスは抗生物質は効くのか紹介します。

 

細菌とウイルスに抗生物質は効く?

 

細菌とウイルスの違いを知っていると、細菌とウイルスに抗生物質が効くか否かがわかります。

抗生物質は細菌に対する薬です。

抗生物質が効かないか、効きにくくなった細菌のことは「薬剤耐性菌」と呼ばれています。

抗生物質が効かなくなると、感染症の治療が難しくなります。

ウイルスは最近の50分の1程度の大きさで細胞持っていません。

人の病気ではインフルエンザウイルスやノロウイルスが知られています。

ウイルスは大きさや仕組みが細菌とは異なるので抗生物質は効きません。

抗ウイルス薬はまだ少数しか開発されていません。