向寒の候(かんこうのこう)の意味と使う時期
向寒の候の意味や向寒の候を使う時期を知っていれば、上品ですっきりした文章にまとめられます。
向寒の候は時候の挨拶です。
時候の挨拶とは、季節や天候に応じた心情や季節感を現す言葉になります。
手紙の「頭語」の後に続く礼儀文になります。
時候の挨拶とその後に書く「安否を尋ねる挨拶」を続けて書くことで、より表現しやすくスッキリとした文章にまとめられます。
向寒の候の読み方は「こうかんのこう」になります。
「向寒の候(こうかんのこう)」は漢語調の季節の言葉になります。
「向寒」とは一番寒い時期に向かうことや、寒さが増していることを意味しています。
「向寒の候(こうかんのこう)」は、二十四節気を含む季節の言葉ではありません。
「向寒の候」は季節の移り変わりを表現する言葉になります。
「向寒の候」は、1年を24等分した二十四節気を含んでいない言葉です。
意味を把握して使わないと、間違った使いかたになるので注意が必要です。
次に、向寒の候の意味や向寒の候を使う時期や使いかたなどを紹介します。
向寒の候の意味
向寒の候(こうかんのこう)の意味は、一番寒い時期に向かうことや、寒さが増している時期を表現している時候の挨拶になります。
向寒の候は、1年を24等分した二十四節気を含む時候の挨拶ではないので使いかたには気を付けてください。
向寒の候(こうかんのこう)を使う時期は具体的にはハッキリ決められません。
向寒の候を使う時期
向寒の候の意味は、一番寒い時期に向かっているか、寒さが増している時期につかう時候の挨拶になります。
向寒の候を使う時期は具体的にはハッキリしていません。
「向寒の候」などの二十四節気を含まない時候の挨拶は、旧暦の関係もあり使うタイミングも難しくなっています。
「向寒の候」を使う時期は、一般的には11月~12月上旬頃になります。
二十四節気の「立冬」を目安に使うことも考えられます。
向寒の候の使いかた
向寒の候の意味や向寒の候の使う時期を把握したら、上手に使って上品でスッキリした文章にまとめてください。
手紙を書く時には、冒頭部の書き出しと完結部の結びが重要です。
手紙の始まりと終わりを上品にスッキリさせることで好印象を与える文章になります。
向寒の候(こうかんのこう)の使いかた例を紹介します。
・拝啓 向寒の候、例年になく冬が早いように感じますがいかがお過ごしでしょうか。
向寒の候(こうかんのこう)は漢語調の季節の言葉なので改まった相手に使うことが多くなります。
改まった相手に書くときは「拝啓」や「謹啓」を使いますが、「謹啓」のほうがかしこまった表現になります。