お地蔵さんが帽子、よだれかけをしている理由。なぜ赤い?白色は×?
お地蔵さんがよだれかけをしている理由を知っていますか。
お地蔵さんのよだれかけの色はどうして赤色なのでしょう。
お地蔵さんが被っている帽子も気になりますね。
お地蔵さんの正式名称は地蔵菩薩(じぞうぼさつ)です。
地蔵菩薩のことを、サンスクリット語ではクシティガルバと言います。
クシティは「大地」でガルバは「胎内」や「子宮」の意味になるようです。
サンスクリット語は、古代インド・アーリア語に属する言語になります。
インドなど南アジアおよび東南アジアで用いられた古代語とされています。
地蔵菩薩は、日本における民間信仰では「子供の守り神」として信じられています。
お地蔵さん(お地蔵様)は、日本各地の街や田舎の道の辻などにいらっしゃいます。
お地蔵さんは、昔話にもよくでてきます。
お地蔵さんはどうして道の辻などにいらっしゃるのでしょうか。
お地蔵さんがトレードマークのように、赤いよだれかけや帽子を身につけているのも気になります。
赤いよだれかけや帽子を、どうして身につけているのか知っていれば子供に聞かれたときに答えられますね。
次に、お地蔵さんのこと・よだれかけとお地蔵さん・よだれかけはどうして赤色・お地蔵さんの帽子などの紹介をします。
お地蔵さん
お地蔵さんは赤いよだれかけをかけて、道の辻などにいらっしゃるので親しみやすいですね。
親しみやすいお地蔵さん(お地蔵様)は、仏教の世界では位が上の仏さまになります。
仏教の世界での位は、如来→菩薩→明王→天部になります。
お地蔵さんは「地蔵菩薩」なので、如来の次の位になります。
にこやかな顔をした親しみやすいお地蔵さんの位は高かったのですね。
人は極楽往生するまでは輪廻転生を繰り返して六道を巡り苦しむとされています。
お地蔵さん(地蔵菩薩)は、六道を回って人々に救いの手を差し伸べられています。
六道とは、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道のことです。
お地蔵さん(地蔵菩薩)は、親よりも先に亡くなって賽の河原をさまよう子供たちを救う役割も担っています。
病気を治してくれる身代わり地蔵としての信仰も日本全国に残っています。
次に、お地蔵さんとよだれかけ・よだれかけの赤色・お地蔵さんの帽子などの紹介をします。
お地蔵さんとよだれかけと帽子
お地蔵さんは地蔵菩薩のことです。
六道を回って人々に救いの手を差し伸べ、賽の河原をさまよう子供たちを救ったり、病気を治してくれる身代わり地蔵として親しまれています。
お地蔵さんが道の辻にいらっしゃるのは、道祖神という旅の安全をサポートする役割も担っているからです。
道の辻にいらっしゃるお地蔵さんは赤いよだれかけをしています。
よだれかけや帽子が赤色なのは、魔よけの効果が信じられているからという説があります。
お地蔵さんのよだれかけが赤色をしているのは、子供(赤ちゃん)を守る地蔵菩薩への信仰があるからです。
子供(赤ちゃん)が元気に育ち育ちますようにとの願いを込めて、お地蔵さんに赤いよだれかけや帽子を奉納しています。
如来がいない時代の救い
お地蔵さんは赤いよだれかけや帽子を被って、道の辻に立っていらっしゃいます。
お地蔵さんのよだれかけの色が赤いのやお地蔵さんの帽子が赤いのは、子供が元気に育つようにとの願いを込めて奉納されているからです。
地蔵菩薩であるお地蔵さんは、お釈迦様が入滅した人間の世界にとどまって人々を救っています。
お釈迦様が入滅して弥勒菩薩が悟りを開くまでの56億7千万年間は、お地蔵さん(地蔵菩薩)が人々を救います。