餞別の書き方、相場、金額の書き方、連名で贈る場合のマナー
餞別(せんべつ)とは、退職・転勤・引越しや異動・旅行などをする相手に対して贈る金品を指します。
餞別の「餞」の字には「はなむけ」や「別れの宴(うたげ)」の意味もあります。
昔の旅行には、様々な危険や困難がともないました。
旅立ちに際しては、家族や友人・知人が集まって旅の安全を願う宴を開いたり旅費の足しになるように金品を渡したりしていたようです。
会社で餞別を渡すときには注意することがあります。
会社の職場ではじぶんより目上の相手に対しては個人の名前で餞別を贈るのは失礼になります。
個人で贈るばあいは「餞別」ではなく「おはなむけ」という表書きが適切です。
部署名で贈るなら「餞別」の表書きでも大丈夫です。
次に、餞別を贈るケース・餞別の書き方などの紹介をします。
餞別を贈るシーン
「のし」の表書きに「餞別」と書いて贈るケースは、
・遠方への引っ越しになります。
会社の仕事や家庭環境の変化などで転居・引越しの場合に餞別を贈ります。
・会社の仕事に伴う異動や遠方への転勤の場合に餞別を贈ります。
・会社の定年や定年退職後の起業などの場合も餞別を贈ります。
・遠方への旅行や海外への旅行などの場合にも餞別を贈ります。
・海外出張や海外赴任などで、遠方や海外に数週間?数ヶ月滞在する場合も餞別を贈ります。
・海外の学校などに数ヶ月?数年間留学する場合も餞別を贈ります。
次に、餞別の書き方を紹介します。
餞別の書き方(のし袋・封筒)
「のし袋」や「封筒」に入れて渡す餞別の書き方を紹介します。
現金の代わりに商品券などに「のし紙」をかける場合も同様の書き方になります。
餞別を、数人で少しずつ出しあう場合は、三人までなら「のし袋」に氏名を並べて書きます。
餞別を出し合う人数が多い場合は、もらった人がお礼状を出しやすいように出資者の名前を書いた紙を入れます。
「のし袋」には、代表者名やグループ名を書きます。
出資者の情報を連名で書く場合は、個人情報保護の観点から各自の住所を書く事に関してはメンバーの了承を得る必要があります。
「のし袋」は紅白の蝶結びの水引がついたものを選びます。
「のし袋」がない時には白い封筒を使います。
水引の上段には、「御餞別」・「御礼」・「おはなむけ」などと書きます。
水引の下段に個人名やグループ名・代表者名を書きます。
次に、餞別の品物を紹介します。
餞別の品物
餞別の書き方では、自分より目上の相手に対しては個人の名前で餞別を贈るのは失礼になること・餞別を出し合う時には「のし袋」の表にはグループ名や代表者名を書いて出資者の名前を書いた紙をいれるなどがポイントになります。
餞別では品物を渡す場合もあります。
一般的な餞別の品物を紹介します。
餞別に現金を使う場合は新札かできるだけキレイなお札を使います。
商品券は現金に代わるものとして人気があります。
学生に贈る餞別では図書カードや文具券などがあります。
定年退職や寿退職では花束を贈ることもあります。
花束と商品券という組み合わせの餞別が人気あります。