日本が火葬の理由、歴史。いつから始まった?

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火葬(かそう)とは、葬送の一手段です。

遺体を焼却する葬送の方法が火葬になります。

火葬とは、遺体の焼却を伴う葬儀全体も指すことがあります。

火葬場とは、火葬を行う施設や建築物になります。

日本で火葬が始まった時期は明確ではありません。

日本国内各地の縄文時代の遺跡からは、火葬骨が出土しています。

弥生時代以降の古墳の中に、火葬が行なわれた痕跡があるものが認められています。

火葬の痕跡がある古墳は6世紀後半から出現しています。

火葬の痕跡がある古墳で最古のものは、九州で590年±75年とされています。

長崎県大村市で、2世紀頃と考えられる弥生時代後期の竹松遺跡で火葬による埋葬と見られる人骨が発見されています。

 

次に、火葬の歴史・火葬の背景や理由・火葬の手続き、などの紹介をします。

 

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火葬の歴史

 

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日本の火葬の歴史を紹介します。

日本における火葬は仏教と共に伝わったという説が有力とされています。

仏教とともに火葬が日本に伝わったとする理由は、釈迦が火葬されたことにちなんでいます。

現代でも「火葬にする」の意味で「荼毘に付す」という言葉をつかいます。

荼毘(だび)とは、火葬を意味するインドの言葉に由来する仏教用語です。

「続日本紀」によると、日本で最初に火葬された人は文武天皇4年(700年)に火葬された僧道昭になります。

最初に火葬された天皇は、703年に火葬された持統天皇です。

8世紀頃には火葬が普及し、天皇に倣って、上級の役人・公家・武士にも火葬が広まったようです。

日本では、平安時代以降に皇族・貴族・僧侶・浄土宗門徒などに火葬が広まった後も、土葬が広く用いられていました。

人口の急増で埋葬地の確保が難しくなる明治期に到るまでは、一般庶民にとっては土葬の方が安上がりだったようです。

明治時代に入ると、東京の市街地に近接する火葬場の臭気や煤煙が近隣住民の健康を害している事が問題になりました。

明治6年(1873年)に火葬禁止令が布告されましたが、土葬用墓地の枯渇などで明治8年には禁止令が廃止されています。

現代の日本では火葬が飛躍的に普及して、ほぼ100%の火葬率になっています。

次に、火葬の背景や理由・火葬の手続き、などの紹介をします。

 

火葬の背景や理由

 

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火葬の歴史は仏教の伝来から始まっています。

土葬習慣が根強い一部地区の住民・火葬を禁忌する宗教宗派の外国人・大規模な災害後に火葬場が使えない時を除いては、ほとんど全ての遺体は火葬されます。

火葬にする理由を紹介します。

・公衆衛生の観点から土葬よりも衛生的である。

・土葬では、埋葬地周辺域に長期に亘って腐敗菌が残存する。

・土葬では、衛生上広域な墓域を必要とする。

・日本では埋葬の方法にこだわりがない。

・現代の日本では火葬が無難な葬送になっている。

・仏教では、仏陀の故事にちなんで火葬が尊ばれている。

・浄土真宗などでは火葬を強く推進している。

・都市部では遺体の土葬が条例で禁止されているか、土葬を許可されている墓地を確保することが極めて困難。

・先祖と同じ墓に入れるように体積を減らすため火葬する、などがあります。

 

火葬の手続き

 

火葬の歴史は仏教伝来から始まっています。

火葬の理由は、公衆衛生上衛生的であり、土葬を許可されている墓地を確保することが極めて困難だからなどがあります。

火葬には一定の手続があります。

日本では、墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)第3条の規定により、死体は原則として死後24時間以内は火葬及び土葬してはならないと定められています。

墓埋法第5条では、火葬を行なう場合には当該死体に係る死亡届等を受理した市町村長の許可が必要とされています。

墓埋法第5条の許可を受けずに火葬した場合には、墓埋法違反となります。

仏式では、火葬の後の「焼骨」は骨壷に収(拾)骨したら、土中に埋蔵するか納骨堂等に収蔵されます。


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