目上の人に「お久しぶりです」「なるほどですね」は間違い?

「お久しぶりです」の使い方と、「なるほどですね」の使い方を間違っていませんか?

ビジネスシーンで目上の人に「お久しぶりです」や「なるほどですね」と言っている人がいます。

一見すると問題のない言葉遣いに感じますが、目上の人に対しての「お久しぶりです」や「なるほどですね」は正しい言葉ではありません。

 

次に、「お久しぶりです」の使い方・「なるほどですね」の使い方・「なるほどですね」の敬語表現などの紹介をします。

 

お久しぶりです

 

osyaberi_woman

 

「お久しぶりです」は日常的な挨拶の言葉です。

誰に対しても幅広く使える丁寧語になります。

「お久しぶりです」は、くだけた印象を与える可能性もある丁寧語なのでビジネスシーンでは使い方に気を付ける必要があります。

ビジネスシーンで「お久しぶりです」の挨拶を使うのは、部下・同僚・親しい取り引き取引相手の範囲にとどめるのが無難です。

長く取り引きがなかった会社の親しい担当者に、連絡を取る時などに使うと唐突な感じが避けられます。

くだけた印象の丁寧語なので、目上の人や親しくない取り引き相手に使うのは避けた方が無難です。

「お久しぶりです」の同義語に「ご無沙汰しております」があります。

「ご無沙汰」には、相手を敬い、長い間訪問や連絡をしないままでいたことを詫びる意味合いが込められています。

「ご無沙汰しております」は、「お久しぶりです」よりもさらに丁寧な表現になります。

ビジネスシーンでは、「お久しぶりです」よりも「ご無沙汰しております」を使っておけば間違いないと考えられます。

「久しぶり」と上司・恩師・取引先から言われたら、「ご無沙汰しております」と答えられれば良いですね。

次に、なるほどですねの使い方を紹介します。

 

なるほどですね

 

PAK23_soudapon20140503_TP_V

 

「お久しぶりです」の使い方には注意が必要です。

上司・恩師・取引先には「ご無沙汰しております」をおススメします。

「なるほどですね」の使い方にも注意が必要です。

「なるほどですね」は、会話の中で「そういうことですね」や「そうなんですね」などの意味で使います。

相手への同意を示す「なるほど」という言葉と、「ですね」という丁寧語のような言葉を組み合わせて作られた言葉だと考えられています。

ビジネスシーンでも聞く言葉ですが「なるほどですね」という言葉遣いは正しくありません。

「なるほど」は自分の気持ち示す感嘆詞なので、「ですね」という丁寧語をつけるのは間違いです。

「なるほど」+「ですね」の組み合わせの「なるほどですね」は文法的に誤りだとされています。

「なるほどですね」という言葉を使っている人は悪気があって使っているわけではありません。

相手に対して好意的な気持ちを表す時に使っていることが多いですね。

相手への同意・納得の気持ちが働いている言葉ですが、同意や納得するところに問題があります。

目上の人に対して「同意する」や、目上の人が言ったことに「納得する」という行為はマナー違反になります。

「同意する」や「納得する」は、目上の人を目下の者が評価をすることになってしまいます。

同僚や部下であれば「なるほど」という言葉を使っても良いですが、相手が目上であれば「なるほど」という言葉は使いません。

次に、「なるほどですね」の敬語表現を紹介します。

 

「なるほどですね」の敬語表現

 

「お久しぶりです」の使い方と「なるほどですね」の使い方には注意が必要です。

「なるほどですね」は上司や目上の人には使えませんが、「なるほど」という気持ちは伝えなければいけません。

「同意する」や「納得する」意味の上司や目上の人に使っても問題ない言葉には、

・「かしこまりました」・「承知いたしました」

・「仰る通りです」・「左様でございますね」などになります。