対象、対照、対称の意味の違いと使い方
対象・対照・対称の読みは「たいしょう」ですが意味は違います。
対象・対照・対称の正しい意味を知らなければ安心して使うこともできません。
次に、対象・対照・対称の意味と違いと使い方を紹介します。
対象
対象・対照・対称の違いが分かるために「対象」の概要を紹介します。
対象の意味は、目的・目標とするものになります。
行為が向けられる目的や目標や相手のことを対象と言います。
対象を英語表記すると「object(オブジェクト)」になります。
対象の使い方は、
・「調査対象」・「恋愛対象」・「対象とした商品」・「○○の人を対象にした」
・「主婦を対象にした商品」・「30代女性を対象にした化粧品」
・「幼児を対象にした番組」・「課税の対象の資産」などです。
対象は、対照や対称とは異なり、一つの相手や複数でも一括りの相手に関することです。
対照と対称
対象・対照・対称の違いが分かるために「対照」と「対称」の概要を紹介します。
対照の意味は、比較する・〇と〇を照らし合わせるになります。
他と照らし合わせて比べることを対照といいます。
対照は、性質の異なるものの違いがきわだつことです。
対照は、「対」と「照」という漢字の組み合わせのとおり2つのものを「照らし合わせる」時に使います。
対照の英語表記は「contrast(コントラスト)」になります。
対照の使い方は、
・「比較対照」・「対照的な色使い」・「対照的な性格」
・「〇と〇を対照にする」などがあります。
対称の意味は、向かい合って釣り合っていることです。
互いに調和を保って釣り合っていることや、向き合う二つの点・線・面などが釣り合う関係にあることを対称といいます。
対称の英語表記は「symmetry(シンメトリー)」です。
対称の使い方には、
「左右対称」・「点対称」・「線対称」・「対称図形」などがあります。
対照と対称は二つのものをいいますが意味は異なります。
対照は「比較」に使います。
対照的といえば、違いがはっきりした様になります。
対称は「釣り合う」ことに使います。
対称的といえば、形や配列などが同じことになります。
「たいしょう」
対象・対照・対称の読みは、全て同じく「たいしょう」ですが意味は全く違います。
英語表記「object(オブジェクト)」の対象は、目的・目標とするものになります。
英語表記「contrast(コントラスト)」の対照は、他と照らし合わせて比べることです。
英語表記は「symmetry(シンメトリー)」の対照は、向かい合って釣り合っていることです。
「たいしょう」と読む漢字には、
大正・大賞・大将・大勝・対症・隊商・大笑・大笑・大昇・大商などたくさんあります。